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宮之浦岳の日帰り登山|難易度・モデルコースと初心者の準備

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宮之浦岳の日帰り登山|難易度・モデルコースと初心者の準備

宮之浦岳の日帰り登山は、淀川登山口から往復9〜10時間歩く行程です。朝6時ごろ歩き始めれば、標準の時間で17時ごろに登山口へ戻れる計算です。

ただ、山の中はほとんど携帯電話がつながりません。長い山道に慣れていない人は、ガイドと歩く日帰りツアーを使うと、道迷いや時間切れの心配を減らせます。

いちばん大事な決まりは、13時までに下山を始めることです。区間ごとの時間とトイレ・水場の場所を先に知っておけば、当日に迷わず引き返せます。

宮之浦岳の日帰り登山の早見表
  • 山頂の標高:1,936m(九州でいちばん高い山)
  • 歩き始める場所:淀川登山口(安房から車で約1時間)
  • 往復の距離:約13〜16km
  • 往復の歩く時間:9〜10時間(ガイドツアーは10〜12時間)
  • 出発と折り返し:7時までに歩き出し、13時までに下山を始める
  • 建物のトイレ:淀川登山口と淀川小屋の2か所
  • 水場:淀川小屋と花之江河分岐の周辺
  • 携帯電話:山の中はほとんど通じない
  • 協力金:日帰り1,000円(事前に取扱所で納める)
もくじ

宮之浦岳は日帰りできる?難易度と初心者の目安

宮之浦岳方面を望む

宮之浦岳は日帰りで登れます。ただし環境省は、このルートを登山経験者向けとしています。

登山の経験はあまりないけど、日帰りで登れるかな?

目安は、10時間ほど山道を歩き続けられるかと、自分で引き返す判断ができるかの2つです。

経験が足りないならガイドツアーを使えますが、ガイド会社も長時間歩ける体力を参加の条件にしています。

日帰りに必要な登山経験・体力・歩行時間

投石平でちょっと休憩

歩く時間は、往復で9〜10時間です。

ガイドツアー参加の場合は休憩を入れて、10〜12時間を見込んでいます。

登山口と山頂の高低差は576mです。ただ途中で上り下りを繰り返すので、累計の登りの合計は1,000mを超えます。

自分の体力に当てはめるなら、ガイド会社が参加者に求める目安が参考になります。

例:

  • 屋久島ガイド 巡り葉さん:月に3〜4回ほど登山している。過去2年以内に、7時間以上の登山か、累積標高差1,000m以上の登山を何度かしている
  • 株式会社屋久島メッセンジャーさん:体力レベルは星5つ、登山レベルは中級者から

縄文杉コースを歩いたことがある人は、比べると分かりやすいかもしれません。

縄文杉コースも往復9〜10時間ですが、片道約11kmのうち約8kmは傾きのゆるいトロッコ道です。

宮之浦岳は、登山口から山頂までずっと山道が続きます。

つまり、ハンパな気持ちでチャレンジはしてはいけないということですね。

ガイドなしで登るための条件

ガイドなしで登るなら、次の6つをすべて満たせるかを考えて決めましょう。

1つでも欠けるなら、ガイドツアーのほうが安心です。

ガイドなしで登る前の6つの条件
  • 地形図とコンパスで、自分の位置を確かめられる
  • 13時までに下山を始める計画で、山頂の手前でも引き返せる勇気がある
  • 雨具・防寒着・ヘッドライト・食料・警笛の準備がある
  • 登山届を出し、家族に下山予定の時刻を伝える
  • 当日の天気状況を判断できる

たとえ、道に迷っても、沢に沿って下るのは危険です。屋久島の沢は滝が多く、屋久島山岳部保全利用協議会は「絶対に沢へは降りないでください」と呼びかけています。

台風等による大雨のあとなどは、登山道は地盤の緩みや倒木、崩落の危険が高い状態です。そんなこともあり、屋久島観光協会は、ガイドツアーへの参加を強く勧めています。

12〜2月は山頂付近に雪が積もり、協議会は安易な入山を控えるよう求めています。冬の装備として、環境省は6本爪以上のアイゼンがあると安心だとしています。

冬は宮之浦岳はお休み。もし屋久島の冬山を見たければ
「雪の屋久島」を見るべし。命がけの撮影でした。(マネしちゃだめ)

宮之浦岳の日帰りモデルコース【淀川登山口往復】

日帰りの基本は、6時ごろ淀川登山口を出て11時20分ごろ山頂に着き、17時ごろ戻る流れです。

宮之浦岳の登山ルートのうち、環境省が日帰りとして載せているのも、この淀川登山口からの往復です。

往きは森の中を淀川小屋・花之江河へ進み、その先は大きな岩が点在する尾根を山頂へ登ります。帰りは同じ道を戻ります。

往復の距離・所要時間と出発時刻

区間ごとのコースタイム(休憩を含まない歩く時間)は、次のとおりです。上りは合計5時間5分、下りは合計4時間55分です(屋久島観光協会)。

区間上り下り
淀川登山口〜淀川小屋55分55分
淀川小屋〜小花之江河90分85分
小花之江河〜花之江河15分15分
花之江河〜黒味岳分かれ20分20分
黒味岳分かれ〜投石平35分35分
投石平〜翁岳の鞍部55分50分
翁岳の鞍部〜栗生岳15分15分
栗生岳〜宮之浦岳20分20分
合計5時間5分4時間55分

往復の距離は、環境省が13.0km、屋久島町が片道約8kmとしていて、案内によって13〜16kmの幅があります。

出発の時刻は、屋久島国立公園の解説文が「午前7時までに出発し、午後1時までに帰路につく必要がある」としています。ガイドツアーも、6時前後に登山口を歩き出す行程です。

休憩を足した当日の流れは、次のとおりです。

休憩は淀川小屋で5分、花之江河で10分、山頂で30分として当サイトが計算しました。

  1. 4時30分〜5時 宿(安房周辺)を出て、車で淀川登山口へ
  2. 6時 淀川登山口でトイレを済ませ、登山届を出して歩き始める
  3. 6時55分 淀川小屋(建物のトイレと水場がある最後の場所)
  4. 8時45分 花之江河(山頂までの往復分の水を足す)
  5. 9時50分 投石平(トイレ・水場はない)
  6. 10時45分 翁岳の鞍部(携帯トイレブースがある)
  7. 11時20分 宮之浦岳の山頂(30分休み、11時50分に下山を始める)
  8. 13時15分 投石平
  9. 14時10分 花之江河(水を足す)
  10. 16時 淀川小屋
  11. 17時 淀川登山口(宿に着くのは18時ごろ)

日の入りは、10月中旬で17時45分ごろ、12月中旬で17時15分ごろです(鹿児島市)。

秋から冬は戻るころに暗くなり始めるので、ヘッドライトは日帰りでも必ず持ちます。

「日が沈むギリギリで登山できた。危なかった。」という声多いです。ヘッドライトを必ず持っていきましょう。

淀川登山口から淀川小屋・花之江河へ

登山口から淀川小屋までは、約1.5kmの森の道を50〜55分歩きます。建物のトイレがあるのは、この淀川小屋が最後です。

淀川登山口の案内板と、登山道へ上がる石段
淀川登山口。案内板の横の石段から歩き始める

淀川登山口は、案内板の横の石段から歩き始めます。登山届は、案内板の右下にある箱へ入れます。

登山口から1時間ほどで着く淀川
登山口から1時間ほどで着く淀川

私が歩いたときも、1時間ほどで淀川(よどごう)に着きました。「淀んだ川」と書きますが水は透き通っていて、屋久島では珍しく、ゆるやかに流れる川です。

淀川のほとりの岩に腰かけて休む登山者
淀川のほとりは、ひと休みしやすい場所

淀川小屋は、この川のそばにあります。帰りに時間の余裕があれば、川辺でのんびり休むのもいいものです。

山の上に、切れ込みの入った岩が並ぶ高盤岳
小花之江河へ向かう途中に見える高盤岳のトーフ岩

淀川小屋から小花之江河へ向かう途中では、高盤岳の「トーフ岩」が見えます。豆腐を切ったように、岩に真っすぐな切れ込みが並ぶ珍しい花崗岩です。

浅い流れのある湿原と、奥の山の上の豆腐岩
小花之江河。奥の山の上にトーフ岩が見える

淀川小屋から1時間半ほどで、小花之江河に着きます。ここからも、さっきのトーフ岩がよく見えます。

晴れた日の花之江河の湿原と道標、奥の黒味岳
晴れた日の花之江河。奥に黒味岳が見える

小花之江河から15分ほどで、標高1,640mの花之江河です。日本最南端の高層湿原で、晴れていれば奥に黒味岳がはっきり見えます。

雲がかかった花之江河の湿原と道標
雲がかかった日の花之江河

雲がかかると、同じ場所からでも黒味岳はかすんでしまいます。雲が出たかと思うとまたすぐ晴れる、その繰り返しが屋久島の山の特徴です。

花之江河の周りに広がる、枝ぶりのよい木々の森
花之江河の周りの森

花之江河の周りには、枝ぶりのよい木々の森が広がっています。

まるで濃密な日本庭園のよう。先程のトーフ岩もですが、自然にできた景色なんてすごすぎます、、、

花之江河の分岐の周りにあるのは、携帯トイレブースと水場です。

ここが山頂までの往復で水場は少なめなので、先へ進む前に水を足しておきましょう。

花之江河から投石平・宮之浦岳山頂へ

花之江河から山頂までは、上りで約2時間25分です。

黒味岳への分かれ道を過ぎ、大きな岩が並ぶ投石平を越えると、投石岳・安房岳・翁岳のそばを進みます。

一面の笹原の中を続く細い登山道
宮之浦岳へ続く、笹原の中の道

やがて森林限界を越え、木のないヤクザサの真ん中を道が続きます。

絶景の中をひたすら歩いていく不思議な道。
でも晴れの日は帽子と日焼け止めが必須。
めちゃくちゃ焼けます。

晴れた日に、岩が点在する笹原の尾根を歩く登山者の後ろ姿
晴れた日の尾根道。見通しのよいササ原が続く

晴れた日は、見渡すかぎり笹原と岩が続きます。ただ霧が出ると道の先が見えにくくなるので、地図で位置を確かめながら歩きます。

笹原の先に、岩が乗った栗生岳の山頂が見える
投石平を過ぎて30分ほどで、正面に栗生岳が見えてくる

投石平を過ぎて30分ほど登ると、正面に栗生岳が見えてきます。宮之浦岳は、この栗生岳の先です。

途中の翁岳の鞍部には、携帯トイレブースがあります。

栗生岳を越えると、いよいよ標高1,936mの宮之浦岳山頂です。

頂上付近に大きな岩がいくつも乗った栗生岳
頂上に大きな岩が乗る栗生岳

頂上に大きな岩が乗っているのが栗生岳です。ここまで来れば、山頂まで上りで20分ほどです。

宮之浦岳の山頂(標高1,936m)

宮之浦岳山頂に到着!

宮之浦岳の山頂は、大きな岩が積み重なった場所です。晴れた日は、雲の上に出たような眺めが広がります。

宮之浦岳の山頂から見た、緑の尾根が続く永田岳
宮之浦岳山頂から見た隣の永田岳

山頂からは、隣にそびえる永田岳がよく見えます。

雲海の上に浮かぶ永田岳と、その向こうの海
晴れた日は、永田岳の向こうに海まで見える

晴れていれば、永田岳の向こうに海まで見渡せます。さすが山岳島。

投石平と山頂の周りには、トイレも水場もありません。山頂は携帯電話が一部つながりますが、非常時以外は使わないよう協議会が求めています。

下山の時間配分と引き返す目安

下りのコースタイムは4時間55分で、上りとほとんど変わりません。木の踏み板は雨や落ち葉で滑りやすく、疲れの出る後半ほど時間がかかります。

下りも慎重にならざるを得ないので、登りと同じくらいの時間を見ておきましょう!

宮之浦岳の山頂から見た、遠くの黒味岳と歩いてきた尾根
山頂から黒味岳の方を見ると、歩いてきた道のりが分かる

山頂から黒味岳の方を見ると、ここまで歩いてきた道のりがよく分かります。帰りは、この道を同じだけ歩いて戻ります。

引き返す目安は、13時までに下山を始めることです。山頂に着いていなくても、13時になったらその場で引き返します。(絶対守って!)

途中で判断するなら、区間の時間から次のように計算できます。

  • 花之江河を10時35分までに出発できないと、13時までに山頂へ着けない
  • 投石平を11時30分までに出発できないと、同じく13時に間に合わない
山頂から振り返った、岩山の翁岳と手前の栗生岳、右端の黒味岳
山頂から振り返った景色。左の岩山が翁岳、手前が栗生岳、右端に黒味岳

振り返ると、左の岩山が翁岳、手前が栗生岳、右端に黒味岳が見えます。

あの黒味岳の向こう側から歩いてきたと思うと、感慨深いものがあります。

13時ちょうどに山頂を出ると、登山口に着くのは18時ごろです。秋から冬は日の入りの後になるので、計画は11時台に山頂へ着く形で組みます。

雨や霧で道が見えにくいときや、体調や足に不安が出たときも、時刻に関係なく引き返します。

宮之浦岳登山のトイレ・水場・山小屋

宮之浦岳と翁岳の暗部の携帯トイレブース

建物のトイレは、淀川登山口と淀川小屋の2か所だけです。その先は花之江河と翁岳の鞍部に携帯トイレブースがあり、水場は淀川小屋と花之江河分岐の周辺です。

場所トイレ水場小屋・休憩所
淀川登山口公衆トイレなし(自動販売機・売店もない)休憩所
淀川小屋汲み取り式トイレ・携帯トイレブースあり避難小屋(約40人)
花之江河分岐携帯トイレブースありなし
黒味岳分かれ・投石平なしなしなし
翁岳の鞍部携帯トイレブースなしなし
宮之浦岳の山頂なしなしなし

表は、環境省と屋久島山岳部保全利用協議会の案内をもとにしています。

トイレと携帯トイレブースの場所

屋久島 シャクナゲ 宮之浦岳なら5月末あたりから6月にかけて
屋久島 シャクナゲ 宮之浦岳なら5月末あたりから6月にかけて

淀川登山口の公衆トイレは、歩き始める前に必ず寄っておきたい場所です。次の建物のトイレは約50分先の淀川小屋で、汲み取り式です。

その先は、花之江河と翁岳の鞍部にある携帯トイレブースを使います。

ブースにはトイレットペーパーもごみ箱もなく、携帯トイレを持っていないと使えません。

携帯トイレは、屋久島観光協会の案内所(安房・空港・宮之浦)や島内の登山用品店で買えます。使ったものは持ち帰り、淀川登山口などにある回収ボックスへ入れます。(トイレの手前にあります)

水場の場所と飲み水の準備

水場は、淀川小屋と花之江河分岐の周辺にあります。花之江河から山頂までの往復約4時間45分は、水を補給できません。

淀川登山口には自動販売機も売店もありません。

飲み物と行動食は前日に安房や宮之浦の店で買っておき、花之江河で山頂往復の分を足してから進みます。

淀川小屋の場所・設備・利用方法

淀川小屋は、登山口から約1.5km、標高1,380mにある無料の避難小屋です。

管理する人はおらず、予約の仕組みもありません。

約40人が泊まれますが、炊事の設備や寝具、電気、電話はありません。泊まる人は寝袋や食料を持ち込み、ごみはすべて持ち帰ります。

山の中に泊まる場合、協力金は2,000円です。

秋は利用者が多く、小屋に入れないことがあります。屋久島観光協会も、登山ガイドからの情報としてテントの用意を呼びかけています(2026年10月9日)。

日帰りの人にとっては、トイレと水場があり、休憩もできる小屋です。あくまで緊急時の避難小屋なので、混み合う時期は譲り合って使います。

宮之浦岳と縄文杉を日帰りで回れる?

宮之浦岳と縄文杉を1日で回れるのは、標準より2割ほど速く歩き続けられる人に限られます。標準の歩く時間で計算すると、荒川登山口の最終バスに間に合わないからです。

1日で歩くときの条件は、次の2つです。

  • 淀川登山口から荒川登山口までの約21kmを、休憩を含めて11時間45分以内に歩き切る
  • 荒川登山口を17時45分に出る荒川登山バスの最終便に間に合う(バスの運行は3〜11月)

環境省も、この縦走は新高塚小屋か高塚小屋に泊まる1泊の行程として載せていますので無理は禁物です。

両方を巡るルート・距離・所要時間(非推奨)

宮之浦岳1泊2日コース

縦走は、淀川登山口から宮之浦岳に登り、焼野三叉路・平石岩屋・新高塚小屋・高塚小屋を経て縄文杉へ下る道順です。

大株歩道入口から先はトロッコ道を荒川登山口まで歩き、距離は環境省の目安で21.0kmです。

  • 淀川登山口〜宮之浦岳:5時間5分(屋久島観光協会)
  • 宮之浦岳〜高塚小屋〜縄文杉:約3時間50分(登山地図アプリYAMAPのモデルコース。公的な時間の案内は見当たらない)
  • 縄文杉〜荒川登山口:4時間35分(屋久島山岳部保全利用協議会)
  • 合計:約13時間30分(休憩を含まない)

6時に淀川登山口を出てこの時間どおりに歩くと、荒川登山口に着くのは19時半ごろです。

最終バスに間に合わせるには、休憩を45分に抑えても、標準より2割ほど速いペースが必要です。

淀川登山口に車を置くと、荒川登山口へ下りた日のうちに、路線バスで車へ戻ることはできません。

1日で縦走するなら、朝はタクシーで淀川登山口へ向かい、帰りは荒川登山バスで屋久杉自然館へ下ります。

縄文杉ルートの小杉谷バイオトイレと大株歩道入口のトイレは、停電で使えない状態です(鹿児島県、2026年9月25日更新)。縦走するときも携帯トイレを持ちます。

日帰りと山小屋泊で変わる行程

山小屋に1泊する場合は、1日目に宮之浦岳を越えて新高塚小屋か高塚小屋に泊まります。2日目の朝に縄文杉を見てから、荒川登山口へ下る行程です。

高塚小屋に泊まると、歩く時間は1日目が約8時間50分、2日目が約4時間40分に分かれます。

最終バスに追われずに歩けるのが、いちばんの違いですが、バランスを考えると新高塚小屋に宿泊するのがおすすめです。

1日で縦走する場合と比べると、ほかにも次の点が変わります。

  • 縄文杉に着く時刻:1日で縦走すると15時ごろ(休憩なしの計算)、1泊なら2日目の朝
  • 泊まる場所:新高塚小屋(約40人)か高塚小屋(わずか約20人)
  • 協力金:日帰りの1,000円に対し、山の中に泊まると2,000円
  • 荷物:日帰りの装備に、寝袋・食料・炊事道具・テントが加わる
  • 帰りのバス:最終便を気にせず、2日目の午後の便から選べる

新高塚小屋と高塚小屋も、管理する人のいない無料の避難小屋です。

予約はできず、5月の連休や夏休みは混み合うので、テントの用意も考えておくと安心です。

縄文杉だけを別の日に歩く方法もあります。荒川登山口から往復する縄文杉コースは、下記の記事で詳しく紹介しています。

宮之浦岳登山のアクセスと前後の宿泊

淀川登山口へは、レンタカーかタクシーで向かいます。

紀元杉行きの路線バスは、紀元杉に着く便が10時27分と14時37分の1日2本です。

ですので、7時までに歩き出す日帰りには使えません。

旅行の日程は、登山の前日に島へ着き、登山の翌日を予備の日にしておくと組みやすくなります。雨で道路が閉じた日にも、1日ずらして登り直せます。

淀川登山口への行き方と駐車場

車では、安房から県道592号を上り、屋久杉自然館・ヤクスギランド・紀元杉の前を通って淀川登山口へ向かいます。所要時間は、安房から約1時間です。

淀川登山口の駐車場に並ぶ車と、奥のトイレの建物
淀川登山口の駐車場。停められる台数はわずか

淀川登山口の駐車場は、5〜6台分しかありません。トイレもここにあるので、歩き始める前に済ませておきます。

秋の登山シーズンは、満車が見込まれる時期です(屋久島観光協会)。

大型バスが向きを変える斜線の部分には停められず、満車のときは道幅の広い場所まで下って路肩に寄せます。

大雨や積雪・凍結のときは、登山口へ向かう道路が通行止めになることもあります。(島内放送お知らせあり)

タクシーで向かうなら、早朝の迎えは前もって電話で予約するのが基本です。淀川登山口までの料金も、そのときに聞いておきます。

タクシー会社ごとの料金と予約の方法、車を借りる店は、次の記事で比べています。

前泊・後泊を含めた旅行日程(モデルコース)

宮之浦岳を日帰りで登るなら、島に2泊する日程が組みやすくなります。登山の日は4時台に宿を出るので、その日の朝に島へ着く飛行機や船では間に合いません。

  • 1日目(島に着く日):取扱所で協力金を納め、携帯トイレ・飲み物・行動食を買う。早朝の弁当とタクシーを予約し、借りる登山用品を受け取る
  • 2日目(登山の日):4時30分〜5時に宿を出て、6時に淀川登山口を出発し、17時ごろ下山する
  • 3日目(予備の日・帰る日):雨や通行止めで登れなかったときの予備にする。登れた場合は、疲れた足を休める半日の観光にあてる

淀川登山口から入る人は、協力金を事前に納めるよう協議会が案内しています。

協力金は島に着いた日に

取扱所は早朝には開いていません。受付は屋久島観光協会(屋久島町総合センター内)が8時30分〜17時30分、空港前案内所が9時〜18時です。

宿泊エリアと早朝出発に便利な宿の選び方

早朝に出発する宮之浦岳には、淀川登山口へ向かう県道592号の入口にあたる安房の宿が便利です。たとえば例で言うと、宮之浦・尾之間が4時ごろ、安房が4時20分〜30分ごろ出発です。

ガイドツアーの送迎エリアも安房を含む会社がほとんどで、安房周辺だけを送迎する会社もあります。

宿を選ぶときは、立地のほかに次の3点を予約前に宿へ聞いておきます。

  • 4時台の出発でも出入りできるか(玄関の開く時間や鍵の返し方)
  • 早朝の弁当を頼めるか、近くの店で前日に買えるか
  • 登山用品を借りられるか、レンタル店の配達を受け取れるか

エリアごとの特徴、安房の宿、早朝の弁当の頼み方、登山用品を借りられる宿は、次の記事で詳しく紹介しています。

宮之浦岳の日帰り登山に必要な服装・持ち物

宮之浦岳の山頂付近の年平均気温は7.5℃で、島の里地より12℃ほど低くなります。

日帰りでも、雨具と防寒着、ヘッドライトは天気に関係なく必ず持っていきます。

山頂の気温と雨風に備える服装

気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がり、風が1m強まるごとに体感温度は約1℃下がります(屋久島観光協会)。平地で半袖の日でも、山頂付近は上着が必要な寒さになると考えておくのが安全です。

山の天気は急に変わるので、雨具は必ず持ちます。

冬は、気温が−10〜−15℃まで下がることもあります。

服装は長袖・長ズボンが基本です。足元は、滑りにくい登山靴を選びます。

月ごとの重ね着の例と、雨の日に荷物を濡らさない方法は、次の記事で詳しく紹介しています。

日帰り装備と現地レンタル

日帰りでも持っていきたい装備と、宮之浦岳で必要な理由は次のとおりです。

  • 雨具(上下):山の天気は急に変わる
  • 防寒着:山頂付近の年平均気温は島全体より12℃ほど低い
  • ヘッドライト:暗いうちの出発と、下山が遅れたときに使う
  • 地形図・コンパス:雨や霧で道が見えにくいときに位置を確かめる
  • ツエルト(簡易テント):動けなくなったときに雨風をしのぐ。協議会が準備を勧めている
  • 食料・飲み物:登山口に自動販売機も売店もない
  • 警笛・携帯電話:助けを呼ぶため。電話は山頂など一部でしか通じない
  • 携帯トイレ:淀川小屋より先は携帯トイレブースしかない
  • アイゼン(12〜2月):雪と凍結があるため、環境省は6本爪以上があると安心としている

登山靴や雨具が手元になければ、島内で借りられます。装備のレンタルを料金に含めるガイドツアーもあり、Yamakara屋久島がその一つです。

共通の持ち物と、店ごとの貸出用品・受け取り方は、次の記事で比べています。

宮之浦岳の日帰りツアーとひとり参加できるツアー紹介

ガイドと歩く日帰りツアーは、宿と登山口の送迎、ガイド、保険が付いて、2人以上なら1人15,500円からです。

一人だと、ほかの参加者がいない日は追加料金や貸切料金がかかり、総額は28,000〜36,900円ほどです。

宮之浦岳を含む交通・宿泊付きのツアーは少なく、当サイトが見つけたのは2社だけでした。

航空券と宿を自分で取り、現地のガイドツアーを組み合わせると、選べる日程と会社の幅は広がります。

現地ガイドツアーと交通・宿泊付きツアーの違い

現地ガイドツアーは、屋久島のガイド会社へ直接申し込むツアーです。

料金に含まれるのは宿と登山口の送迎、ガイド、保険が中心で、航空券と宿は自分で手配します。

交通・宿泊付きツアーは、旅行会社が航空券や宿とガイドをまとめて手配します。

当サイトが確かめられた範囲で、宮之浦岳を選べるのは次の2社です。

  • おすすめ→ジェイトリップ:「専属ガイドと行く!宮之浦岳登山コース」。淀川登山口からの日帰りで、ガイドは予約したグループごとに1人。掲載されている部屋は2名1室のみ→ジェイトリップクーポン
  • →オリオンツアー:パッケージツアーと一緒に申し込む「宮之浦岳トレッキングツアー(1日コース)」。2名で1人22,800円、送迎は安房地区の宿のみ、3月1日〜11月30日。最少催行2名のため、一人では申し込めない→オリオンツアークーポン

「JALパック」・「JTB」は宮之浦岳ツアーは日帰りツアーも宿泊ツアーもありません。

HISは昔やってましたが、メニューが毎年微妙に変わるのでHISで行くならご自身で確認してみてください。

どちらが合うかは、宿と航空券を自分で選びたいかどうかで分かれます。現地ガイドの選び方、旅行会社ごとの比較、航空券と宿のフリープランは、次の記事で比べています。

ひとり参加の料金・催行人数・送迎条件

一人で申し込めるかどうかは、会社ごとの最少催行人数で決まります。2人以上で催行する会社でも、ほかの参加者と同じ日になれば、一人分の追加料金はかかりません。

ガイド会社一人で申し込んだときの料金一人参加の条件送迎エリア
屋久島ガイド founters15,500円(税込)。ほかの申込がない日は15,500円を追加ガイド1人につき1〜7人宮之浦〜平内
株式会社屋久島メッセンジャー17,600円(税込・保険込み)。ほかの参加者がいない日は貸切料16,500円(特別混雑日は33,000円)を追加最少催行2人。3〜11月に催行。70歳以上は貸切が前提宮之浦〜尾之間の各地区
Yamakara屋久島18,000円(保険込み・装備レンタル込み)最少催行2人。残席が数字で表示された日なら一人で申し込める。10〜69歳、前泊が必要宮之浦〜安房
屋久島ガイド 巡り葉28,000円(ほかの人と歩く混成)、35,000円(貸切)1人から催行。最大5人安房周辺
グリーンメッセンジャー屋久島30,000円(税込・保険込み・貸切のみ)1人から申し込める宮之浦〜尾之間
屋久島貸切ガイド村松36,900円(税込)貸切のプライベートツアー公式ページに記載なし

※料金の情報源は各社の公式ページで、当サイトが確かめた額です。Yamakara屋久島と巡り葉のページには、税込かどうかの記載がありません。

弁当は料金に含まれず、協力金を料金に含めると書いている会社もありません。迎えは4時〜5時ごろで、送迎エリアの外に泊まる人は、決められた集合場所まで自分で移動します。

一人旅の交通や宿、ほかのツアーの選び方は、次の記事で詳しく紹介しています。

晴れた日の宮之浦岳は、本当に最高です。森林限界を越えているので、景色も絶景です。

宿と航空券を自分で取るなら、先に安房周辺の宿を押さえてから同じ日のガイドツアーを申し込めば、日程のずれが起きません。

まとめて任せたいなら旅行会社のツアー、一人で参加するなら一人参加の条件を見比べて選びましょう。

九州でいちばん高い山頂に立つ1日を、13時の折り返しを守る計画で迎えてください。無事みなさまが下山されることを祈っています。

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旅行会社クーポン一覧

屋久島へ行くなら賢く旅行会社クーポンを使うべし。
旅行会社別でご紹介します。

屋久島におすすめの旅行会社はこちらでご案内してます。

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