宮之浦岳の日帰り登山|難易度・モデルコースと初心者の準備

宮之浦岳の日帰り登山は、淀川登山口から往復9〜10時間歩く行程です。朝6時ごろ歩き始めれば、標準の時間で17時ごろに登山口へ戻れる計算です。
ただ、山の中はほとんど携帯電話がつながりません。長い山道に慣れていない人は、ガイドと歩く日帰りツアーを使うと、道迷いや時間切れの心配を減らせます。
いちばん大事な決まりは、13時までに下山を始めることです。区間ごとの時間とトイレ・水場の場所を先に知っておけば、当日に迷わず引き返せます。
- 山頂の標高:1,936m(九州でいちばん高い山)
- 歩き始める場所:淀川登山口(安房から車で約1時間)
- 往復の距離:約13〜16km
- 往復の歩く時間:9〜10時間(ガイドツアーは10〜12時間)
- 出発と折り返し:7時までに歩き出し、13時までに下山を始める
- 建物のトイレ:淀川登山口と淀川小屋の2か所
- 水場:淀川小屋と花之江河分岐の周辺
- 携帯電話:山の中はほとんど通じない
- 協力金:日帰り1,000円(事前に取扱所で納める)
宮之浦岳は日帰りできる?難易度と初心者の目安

宮之浦岳は日帰りで登れます。ただし環境省は、このルートを登山経験者向けとしています。

登山の経験はあまりないけど、日帰りで登れるかな?
目安は、10時間ほど山道を歩き続けられるかと、自分で引き返す判断ができるかの2つです。
経験が足りないならガイドツアーを使えますが、ガイド会社も長時間歩ける体力を参加の条件にしています。
日帰りに必要な登山経験・体力・歩行時間

歩く時間は、往復で9〜10時間です。
ガイドツアー参加の場合は休憩を入れて、10〜12時間を見込んでいます。
登山口と山頂の高低差は576mです。ただ途中で上り下りを繰り返すので、累計の登りの合計は1,000mを超えます。
自分の体力に当てはめるなら、ガイド会社が参加者に求める目安が参考になります。
例:
- 屋久島ガイド 巡り葉さん:月に3〜4回ほど登山している。過去2年以内に、7時間以上の登山か、累積標高差1,000m以上の登山を何度かしている
- 株式会社屋久島メッセンジャーさん:体力レベルは星5つ、登山レベルは中級者から

縄文杉コースを歩いたことがある人は、比べると分かりやすいかもしれません。
縄文杉コースも往復9〜10時間ですが、片道約11kmのうち約8kmは傾きのゆるいトロッコ道です。
宮之浦岳は、登山口から山頂までずっと山道が続きます。
つまり、ハンパな気持ちでチャレンジはしてはいけないということですね。
ガイドなしで登るための条件
ガイドなしで登るなら、次の6つをすべて満たせるかを考えて決めましょう。
1つでも欠けるなら、ガイドツアーのほうが安心です。
- 地形図とコンパスで、自分の位置を確かめられる
- 13時までに下山を始める計画で、山頂の手前でも引き返せる勇気がある
- 雨具・防寒着・ヘッドライト・食料・警笛の準備がある
- 登山届を出し、家族に下山予定の時刻を伝える
- 当日の天気状況を判断できる
たとえ、道に迷っても、沢に沿って下るのは危険です。屋久島の沢は滝が多く、屋久島山岳部保全利用協議会は「絶対に沢へは降りないでください」と呼びかけています。
台風等による大雨のあとなどは、登山道は地盤の緩みや倒木、崩落の危険が高い状態です。そんなこともあり、屋久島観光協会は、ガイドツアーへの参加を強く勧めています。
12〜2月は山頂付近に雪が積もり、協議会は安易な入山を控えるよう求めています。冬の装備として、環境省は6本爪以上のアイゼンがあると安心だとしています。

冬は宮之浦岳はお休み。もし屋久島の冬山を見たければ
「雪の屋久島」を見るべし。命がけの撮影でした。(マネしちゃだめ)

宮之浦岳の日帰りモデルコース【淀川登山口往復】

日帰りの基本は、6時ごろ淀川登山口を出て11時20分ごろ山頂に着き、17時ごろ戻る流れです。
宮之浦岳の登山ルートのうち、環境省が日帰りとして載せているのも、この淀川登山口からの往復です。
往きは森の中を淀川小屋・花之江河へ進み、その先は大きな岩が点在する尾根を山頂へ登ります。帰りは同じ道を戻ります。
往復の距離・所要時間と出発時刻
区間ごとのコースタイム(休憩を含まない歩く時間)は、次のとおりです。上りは合計5時間5分、下りは合計4時間55分です(屋久島観光協会)。
| 区間 | 上り | 下り |
|---|---|---|
| 淀川登山口〜淀川小屋 | 55分 | 55分 |
| 淀川小屋〜小花之江河 | 90分 | 85分 |
| 小花之江河〜花之江河 | 15分 | 15分 |
| 花之江河〜黒味岳分かれ | 20分 | 20分 |
| 黒味岳分かれ〜投石平 | 35分 | 35分 |
| 投石平〜翁岳の鞍部 | 55分 | 50分 |
| 翁岳の鞍部〜栗生岳 | 15分 | 15分 |
| 栗生岳〜宮之浦岳 | 20分 | 20分 |
| 合計 | 5時間5分 | 4時間55分 |
往復の距離は、環境省が13.0km、屋久島町が片道約8kmとしていて、案内によって13〜16kmの幅があります。
出発の時刻は、屋久島国立公園の解説文が「午前7時までに出発し、午後1時までに帰路につく必要がある」としています。ガイドツアーも、6時前後に登山口を歩き出す行程です。
休憩を足した当日の流れは、次のとおりです。
休憩は淀川小屋で5分、花之江河で10分、山頂で30分として当サイトが計算しました。
- 4時30分〜5時 宿(安房周辺)を出て、車で淀川登山口へ
- 6時 淀川登山口でトイレを済ませ、登山届を出して歩き始める
- 6時55分 淀川小屋(建物のトイレと水場がある最後の場所)
- 8時45分 花之江河(山頂までの往復分の水を足す)
- 9時50分 投石平(トイレ・水場はない)
- 10時45分 翁岳の鞍部(携帯トイレブースがある)
- 11時20分 宮之浦岳の山頂(30分休み、11時50分に下山を始める)
- 13時15分 投石平
- 14時10分 花之江河(水を足す)
- 16時 淀川小屋
- 17時 淀川登山口(宿に着くのは18時ごろ)
日の入りは、10月中旬で17時45分ごろ、12月中旬で17時15分ごろです(鹿児島市)。
秋から冬は戻るころに暗くなり始めるので、ヘッドライトは日帰りでも必ず持ちます。

「日が沈むギリギリで登山できた。危なかった。」という声多いです。ヘッドライトを必ず持っていきましょう。
淀川登山口から淀川小屋・花之江河へ
登山口から淀川小屋までは、約1.5kmの森の道を50〜55分歩きます。建物のトイレがあるのは、この淀川小屋が最後です。

淀川登山口は、案内板の横の石段から歩き始めます。登山届は、案内板の右下にある箱へ入れます。

私が歩いたときも、1時間ほどで淀川(よどごう)に着きました。「淀んだ川」と書きますが水は透き通っていて、屋久島では珍しく、ゆるやかに流れる川です。

淀川小屋は、この川のそばにあります。帰りに時間の余裕があれば、川辺でのんびり休むのもいいものです。

淀川小屋から小花之江河へ向かう途中では、高盤岳の「トーフ岩」が見えます。豆腐を切ったように、岩に真っすぐな切れ込みが並ぶ珍しい花崗岩です。

淀川小屋から1時間半ほどで、小花之江河に着きます。ここからも、さっきのトーフ岩がよく見えます。

小花之江河から15分ほどで、標高1,640mの花之江河です。日本最南端の高層湿原で、晴れていれば奥に黒味岳がはっきり見えます。

雲がかかると、同じ場所からでも黒味岳はかすんでしまいます。雲が出たかと思うとまたすぐ晴れる、その繰り返しが屋久島の山の特徴です。

花之江河の周りには、枝ぶりのよい木々の森が広がっています。

まるで濃密な日本庭園のよう。先程のトーフ岩もですが、自然にできた景色なんてすごすぎます、、、
花之江河の分岐の周りにあるのは、携帯トイレブースと水場です。
ここが山頂までの往復で水場は少なめなので、先へ進む前に水を足しておきましょう。
花之江河から投石平・宮之浦岳山頂へ
花之江河から山頂までは、上りで約2時間25分です。
黒味岳への分かれ道を過ぎ、大きな岩が並ぶ投石平を越えると、投石岳・安房岳・翁岳のそばを進みます。

やがて森林限界を越え、木のないヤクザサの真ん中を道が続きます。

絶景の中をひたすら歩いていく不思議な道。
でも晴れの日は帽子と日焼け止めが必須。
めちゃくちゃ焼けます。

晴れた日は、見渡すかぎり笹原と岩が続きます。ただ霧が出ると道の先が見えにくくなるので、地図で位置を確かめながら歩きます。

投石平を過ぎて30分ほど登ると、正面に栗生岳が見えてきます。宮之浦岳は、この栗生岳の先です。
途中の翁岳の鞍部には、携帯トイレブースがあります。
栗生岳を越えると、いよいよ標高1,936mの宮之浦岳山頂です。

頂上に大きな岩が乗っているのが栗生岳です。ここまで来れば、山頂まで上りで20分ほどです。

宮之浦岳山頂に到着!
宮之浦岳の山頂は、大きな岩が積み重なった場所です。晴れた日は、雲の上に出たような眺めが広がります。

山頂からは、隣にそびえる永田岳がよく見えます。

晴れていれば、永田岳の向こうに海まで見渡せます。さすが山岳島。
投石平と山頂の周りには、トイレも水場もありません。山頂は携帯電話が一部つながりますが、非常時以外は使わないよう協議会が求めています。
下山の時間配分と引き返す目安
下りのコースタイムは4時間55分で、上りとほとんど変わりません。木の踏み板は雨や落ち葉で滑りやすく、疲れの出る後半ほど時間がかかります。
下りも慎重にならざるを得ないので、登りと同じくらいの時間を見ておきましょう!

山頂から黒味岳の方を見ると、ここまで歩いてきた道のりがよく分かります。帰りは、この道を同じだけ歩いて戻ります。
引き返す目安は、13時までに下山を始めることです。山頂に着いていなくても、13時になったらその場で引き返します。(絶対守って!)
途中で判断するなら、区間の時間から次のように計算できます。
- 花之江河を10時35分までに出発できないと、13時までに山頂へ着けない
- 投石平を11時30分までに出発できないと、同じく13時に間に合わない

振り返ると、左の岩山が翁岳、手前が栗生岳、右端に黒味岳が見えます。

あの黒味岳の向こう側から歩いてきたと思うと、感慨深いものがあります。
13時ちょうどに山頂を出ると、登山口に着くのは18時ごろです。秋から冬は日の入りの後になるので、計画は11時台に山頂へ着く形で組みます。
雨や霧で道が見えにくいときや、体調や足に不安が出たときも、時刻に関係なく引き返します。
宮之浦岳登山のトイレ・水場・山小屋

建物のトイレは、淀川登山口と淀川小屋の2か所だけです。その先は花之江河と翁岳の鞍部に携帯トイレブースがあり、水場は淀川小屋と花之江河分岐の周辺です。
| 場所 | トイレ | 水場 | 小屋・休憩所 |
|---|---|---|---|
| 淀川登山口 | 公衆トイレ | なし(自動販売機・売店もない) | 休憩所 |
| 淀川小屋 | 汲み取り式トイレ・携帯トイレブース | あり | 避難小屋(約40人) |
| 花之江河分岐 | 携帯トイレブース | あり | なし |
| 黒味岳分かれ・投石平 | なし | なし | なし |
| 翁岳の鞍部 | 携帯トイレブース | なし | なし |
| 宮之浦岳の山頂 | なし | なし | なし |
表は、環境省と屋久島山岳部保全利用協議会の案内をもとにしています。
トイレと携帯トイレブースの場所

淀川登山口の公衆トイレは、歩き始める前に必ず寄っておきたい場所です。次の建物のトイレは約50分先の淀川小屋で、汲み取り式です。
その先は、花之江河と翁岳の鞍部にある携帯トイレブースを使います。
ブースにはトイレットペーパーもごみ箱もなく、携帯トイレを持っていないと使えません。
携帯トイレは、屋久島観光協会の案内所(安房・空港・宮之浦)や島内の登山用品店で買えます。使ったものは持ち帰り、淀川登山口などにある回収ボックスへ入れます。(トイレの手前にあります)
水場の場所と飲み水の準備
水場は、淀川小屋と花之江河分岐の周辺にあります。花之江河から山頂までの往復約4時間45分は、水を補給できません。
淀川登山口には自動販売機も売店もありません。
飲み物と行動食は前日に安房や宮之浦の店で買っておき、花之江河で山頂往復の分を足してから進みます。
淀川小屋の場所・設備・利用方法

淀川小屋は、登山口から約1.5km、標高1,380mにある無料の避難小屋です。
管理する人はおらず、予約の仕組みもありません。
約40人が泊まれますが、炊事の設備や寝具、電気、電話はありません。泊まる人は寝袋や食料を持ち込み、ごみはすべて持ち帰ります。
山の中に泊まる場合、協力金は2,000円です。
秋は利用者が多く、小屋に入れないことがあります。屋久島観光協会も、登山ガイドからの情報としてテントの用意を呼びかけています(2026年10月9日)。
日帰りの人にとっては、トイレと水場があり、休憩もできる小屋です。あくまで緊急時の避難小屋なので、混み合う時期は譲り合って使います。
宮之浦岳と縄文杉を日帰りで回れる?

宮之浦岳と縄文杉を1日で回れるのは、標準より2割ほど速く歩き続けられる人に限られます。標準の歩く時間で計算すると、荒川登山口の最終バスに間に合わないからです。

1日で歩くときの条件は、次の2つです。
- 淀川登山口から荒川登山口までの約21kmを、休憩を含めて11時間45分以内に歩き切る
- 荒川登山口を17時45分に出る荒川登山バスの最終便に間に合う(バスの運行は3〜11月)
環境省も、この縦走は新高塚小屋か高塚小屋に泊まる1泊の行程として載せていますので無理は禁物です。
両方を巡るルート・距離・所要時間(非推奨)

縦走は、淀川登山口から宮之浦岳に登り、焼野三叉路・平石岩屋・新高塚小屋・高塚小屋を経て縄文杉へ下る道順です。
大株歩道入口から先はトロッコ道を荒川登山口まで歩き、距離は環境省の目安で21.0kmです。
- 淀川登山口〜宮之浦岳:5時間5分(屋久島観光協会)
- 宮之浦岳〜高塚小屋〜縄文杉:約3時間50分(登山地図アプリYAMAPのモデルコース。公的な時間の案内は見当たらない)
- 縄文杉〜荒川登山口:4時間35分(屋久島山岳部保全利用協議会)
- 合計:約13時間30分(休憩を含まない)
6時に淀川登山口を出てこの時間どおりに歩くと、荒川登山口に着くのは19時半ごろです。
最終バスに間に合わせるには、休憩を45分に抑えても、標準より2割ほど速いペースが必要です。
淀川登山口に車を置くと、荒川登山口へ下りた日のうちに、路線バスで車へ戻ることはできません。
1日で縦走するなら、朝はタクシーで淀川登山口へ向かい、帰りは荒川登山バスで屋久杉自然館へ下ります。
縄文杉ルートの小杉谷バイオトイレと大株歩道入口のトイレは、停電で使えない状態です(鹿児島県、2026年9月25日更新)。縦走するときも携帯トイレを持ちます。
日帰りと山小屋泊で変わる行程
山小屋に1泊する場合は、1日目に宮之浦岳を越えて新高塚小屋か高塚小屋に泊まります。2日目の朝に縄文杉を見てから、荒川登山口へ下る行程です。
高塚小屋に泊まると、歩く時間は1日目が約8時間50分、2日目が約4時間40分に分かれます。
最終バスに追われずに歩けるのが、いちばんの違いですが、バランスを考えると新高塚小屋に宿泊するのがおすすめです。
1日で縦走する場合と比べると、ほかにも次の点が変わります。
- 縄文杉に着く時刻:1日で縦走すると15時ごろ(休憩なしの計算)、1泊なら2日目の朝
- 泊まる場所:新高塚小屋(約40人)か高塚小屋(わずか約20人)
- 協力金:日帰りの1,000円に対し、山の中に泊まると2,000円
- 荷物:日帰りの装備に、寝袋・食料・炊事道具・テントが加わる
- 帰りのバス:最終便を気にせず、2日目の午後の便から選べる
新高塚小屋と高塚小屋も、管理する人のいない無料の避難小屋です。
予約はできず、5月の連休や夏休みは混み合うので、テントの用意も考えておくと安心です。
縄文杉だけを別の日に歩く方法もあります。荒川登山口から往復する縄文杉コースは、下記の記事で詳しく紹介しています。

宮之浦岳登山のアクセスと前後の宿泊
淀川登山口へは、レンタカーかタクシーで向かいます。
紀元杉行きの路線バスは、紀元杉に着く便が10時27分と14時37分の1日2本です。
ですので、7時までに歩き出す日帰りには使えません。
旅行の日程は、登山の前日に島へ着き、登山の翌日を予備の日にしておくと組みやすくなります。雨で道路が閉じた日にも、1日ずらして登り直せます。
淀川登山口への行き方と駐車場
車では、安房から県道592号を上り、屋久杉自然館・ヤクスギランド・紀元杉の前を通って淀川登山口へ向かいます。所要時間は、安房から約1時間です。

淀川登山口の駐車場は、5〜6台分しかありません。トイレもここにあるので、歩き始める前に済ませておきます。
秋の登山シーズンは、満車が見込まれる時期です(屋久島観光協会)。
大型バスが向きを変える斜線の部分には停められず、満車のときは道幅の広い場所まで下って路肩に寄せます。
大雨や積雪・凍結のときは、登山口へ向かう道路が通行止めになることもあります。(島内放送お知らせあり)
タクシーで向かうなら、早朝の迎えは前もって電話で予約するのが基本です。淀川登山口までの料金も、そのときに聞いておきます。
タクシー会社ごとの料金と予約の方法、車を借りる店は、次の記事で比べています。


前泊・後泊を含めた旅行日程(モデルコース)
宮之浦岳を日帰りで登るなら、島に2泊する日程が組みやすくなります。登山の日は4時台に宿を出るので、その日の朝に島へ着く飛行機や船では間に合いません。
- 1日目(島に着く日):取扱所で協力金を納め、携帯トイレ・飲み物・行動食を買う。早朝の弁当とタクシーを予約し、借りる登山用品を受け取る
- 2日目(登山の日):4時30分〜5時に宿を出て、6時に淀川登山口を出発し、17時ごろ下山する
- 3日目(予備の日・帰る日):雨や通行止めで登れなかったときの予備にする。登れた場合は、疲れた足を休める半日の観光にあてる
淀川登山口から入る人は、協力金を事前に納めるよう協議会が案内しています。
取扱所は早朝には開いていません。受付は屋久島観光協会(屋久島町総合センター内)が8時30分〜17時30分、空港前案内所が9時〜18時です。
宿泊エリアと早朝出発に便利な宿の選び方
早朝に出発する宮之浦岳には、淀川登山口へ向かう県道592号の入口にあたる安房の宿が便利です。たとえば例で言うと、宮之浦・尾之間が4時ごろ、安房が4時20分〜30分ごろ出発です。
ガイドツアーの送迎エリアも安房を含む会社がほとんどで、安房周辺だけを送迎する会社もあります。
宿を選ぶときは、立地のほかに次の3点を予約前に宿へ聞いておきます。
- 4時台の出発でも出入りできるか(玄関の開く時間や鍵の返し方)
- 早朝の弁当を頼めるか、近くの店で前日に買えるか
- 登山用品を借りられるか、レンタル店の配達を受け取れるか
エリアごとの特徴、安房の宿、早朝の弁当の頼み方、登山用品を借りられる宿は、次の記事で詳しく紹介しています。




宮之浦岳の日帰り登山に必要な服装・持ち物
宮之浦岳の山頂付近の年平均気温は7.5℃で、島の里地より12℃ほど低くなります。
日帰りでも、雨具と防寒着、ヘッドライトは天気に関係なく必ず持っていきます。
山頂の気温と雨風に備える服装
気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がり、風が1m強まるごとに体感温度は約1℃下がります(屋久島観光協会)。平地で半袖の日でも、山頂付近は上着が必要な寒さになると考えておくのが安全です。
山の天気は急に変わるので、雨具は必ず持ちます。
冬は、気温が−10〜−15℃まで下がることもあります。
服装は長袖・長ズボンが基本です。足元は、滑りにくい登山靴を選びます。
月ごとの重ね着の例と、雨の日に荷物を濡らさない方法は、次の記事で詳しく紹介しています。


日帰り装備と現地レンタル
日帰りでも持っていきたい装備と、宮之浦岳で必要な理由は次のとおりです。
- 雨具(上下):山の天気は急に変わる
- 防寒着:山頂付近の年平均気温は島全体より12℃ほど低い
- ヘッドライト:暗いうちの出発と、下山が遅れたときに使う
- 地形図・コンパス:雨や霧で道が見えにくいときに位置を確かめる
- ツエルト(簡易テント):動けなくなったときに雨風をしのぐ。協議会が準備を勧めている
- 食料・飲み物:登山口に自動販売機も売店もない
- 警笛・携帯電話:助けを呼ぶため。電話は山頂など一部でしか通じない
- 携帯トイレ:淀川小屋より先は携帯トイレブースしかない
- アイゼン(12〜2月):雪と凍結があるため、環境省は6本爪以上があると安心としている
登山靴や雨具が手元になければ、島内で借りられます。装備のレンタルを料金に含めるガイドツアーもあり、Yamakara屋久島がその一つです。
共通の持ち物と、店ごとの貸出用品・受け取り方は、次の記事で比べています。

宮之浦岳の日帰りツアーとひとり参加できるツアー紹介
ガイドと歩く日帰りツアーは、宿と登山口の送迎、ガイド、保険が付いて、2人以上なら1人15,500円からです。
一人だと、ほかの参加者がいない日は追加料金や貸切料金がかかり、総額は28,000〜36,900円ほどです。
宮之浦岳を含む交通・宿泊付きのツアーは少なく、当サイトが見つけたのは2社だけでした。
航空券と宿を自分で取り、現地のガイドツアーを組み合わせると、選べる日程と会社の幅は広がります。
現地ガイドツアーと交通・宿泊付きツアーの違い

現地ガイドツアーは、屋久島のガイド会社へ直接申し込むツアーです。
料金に含まれるのは宿と登山口の送迎、ガイド、保険が中心で、航空券と宿は自分で手配します。
交通・宿泊付きツアーは、旅行会社が航空券や宿とガイドをまとめて手配します。
当サイトが確かめられた範囲で、宮之浦岳を選べるのは次の2社です。
おすすめ→ジェイトリップ:「専属ガイドと行く!宮之浦岳登山コース」。淀川登山口からの日帰りで、ガイドは予約したグループごとに1人。掲載されている部屋は2名1室のみ→ジェイトリップクーポン
- →オリオンツアー:パッケージツアーと一緒に申し込む「宮之浦岳トレッキングツアー(1日コース)」。2名で1人22,800円、送迎は安房地区の宿のみ、3月1日〜11月30日。最少催行2名のため、一人では申し込めない→オリオンツアークーポン

「JALパック」・「JTB」は宮之浦岳ツアーは日帰りツアーも宿泊ツアーもありません。
HISは昔やってましたが、メニューが毎年微妙に変わるのでHISで行くならご自身で確認してみてください。


どちらが合うかは、宿と航空券を自分で選びたいかどうかで分かれます。現地ガイドの選び方、旅行会社ごとの比較、航空券と宿のフリープランは、次の記事で比べています。

ひとり参加の料金・催行人数・送迎条件
一人で申し込めるかどうかは、会社ごとの最少催行人数で決まります。2人以上で催行する会社でも、ほかの参加者と同じ日になれば、一人分の追加料金はかかりません。
| ガイド会社 | 一人で申し込んだときの料金 | 一人参加の条件 | 送迎エリア |
|---|---|---|---|
| 屋久島ガイド founters | 15,500円(税込)。ほかの申込がない日は15,500円を追加 | ガイド1人につき1〜7人 | 宮之浦〜平内 |
| 株式会社屋久島メッセンジャー | 17,600円(税込・保険込み)。ほかの参加者がいない日は貸切料16,500円(特別混雑日は33,000円)を追加 | 最少催行2人。3〜11月に催行。70歳以上は貸切が前提 | 宮之浦〜尾之間の各地区 |
| Yamakara屋久島 | 18,000円(保険込み・装備レンタル込み) | 最少催行2人。残席が数字で表示された日なら一人で申し込める。10〜69歳、前泊が必要 | 宮之浦〜安房 |
| 屋久島ガイド 巡り葉 | 28,000円(ほかの人と歩く混成)、35,000円(貸切) | 1人から催行。最大5人 | 安房周辺 |
| グリーンメッセンジャー屋久島 | 30,000円(税込・保険込み・貸切のみ) | 1人から申し込める | 宮之浦〜尾之間 |
| 屋久島貸切ガイド村松 | 36,900円(税込) | 貸切のプライベートツアー | 公式ページに記載なし |
※料金の情報源は各社の公式ページで、当サイトが確かめた額です。Yamakara屋久島と巡り葉のページには、税込かどうかの記載がありません。
弁当は料金に含まれず、協力金を料金に含めると書いている会社もありません。迎えは4時〜5時ごろで、送迎エリアの外に泊まる人は、決められた集合場所まで自分で移動します。
一人旅の交通や宿、ほかのツアーの選び方は、次の記事で詳しく紹介しています。


晴れた日の宮之浦岳は、本当に最高です。森林限界を越えているので、景色も絶景です。
宿と航空券を自分で取るなら、先に安房周辺の宿を押さえてから同じ日のガイドツアーを申し込めば、日程のずれが起きません。
まとめて任せたいなら旅行会社のツアー、一人で参加するなら一人参加の条件を見比べて選びましょう。
九州でいちばん高い山頂に立つ1日を、13時の折り返しを守る計画で迎えてください。無事みなさまが下山されることを祈っています。




























