レインウェアはいらない!?屋久島トレッキングの防水方法をプロが解説
屋久島トレッキングでは、レインウェアは必須アイテムです。持たなければ命にかかわりますので、必ず準備してください。
ということで、こちらでは屋久島でトレッキングする際の、持ち物・レインウエア・トレッキングシューズの防水方法を詳しくご紹介します。
準備できない場合の島内レンタルショップ情報もご紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
屋久島でガイド歴15年以上のガイドさん監修でご紹介します。
10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
14歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
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屋久島トレッキング のレインウエアについて
屋久島トレッキングでは、トレッキング用レインウエアを着用するのが基本です。
特に、外からの雨は防いで、体から出る水蒸気は外に逃してくれる優れた特殊素材を使用したゴアテックス製がおすすめです。
(最近は技術が進み、ゴアテックス製でなくてもトレッキング用のレインウエアならば、ある程度このような機能を兼ね備えているアイテムが増えました。)
屋久島でレインウェアが必要な理由
そもそもですが、なぜレインウェアが屋久島トレッキングに必須アイテムなのか?
それは、屋久島が東京の3倍雨が降る島だからです。
山の上では更に雨が降りやすくなるため、屋久島トレッキングでは、必ず雨が降ると思って準備することが必要です。
もしなぜ雨が多いかを知りたい方は、屋久島の天気雨が多い理由とは?をご覧ください。
100円カッパや普通のレインコートが使えない理由
レインウェアが必要なのは分かったけど、いつも使ってるナイロンレインコートじゃダメなの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ビニールカッパやナイロンレインコートなどの素材だと、体からの水蒸気が外へ出ることができません。
そうなるとサウナスーツ状態となり、外からの雨ではなく、自分の汗で全身濡れます。
ですので、中の水蒸気を外へ逃がす機能の素材を使用したレインウェアが必要となります。
縄文杉トレッキングがレインウェアがないと危険な理由
もし縄文杉トレッキングなら、1日10時間歩かなければならず、その時間ずっと、全身濡れたままの状態が続く訳です。
どれだけ不快で、どれだけ危険かが想像できるかと思います。
それだけでなく、
屋久島は南の島ですが、山の上では夏でも雨に濡れれば凍えるほど寒くなり、低体温症の危険もあります。
冬なら積雪する屋久島の山。夏以外の季節なら、危険度は更に上がります。
ですので、屋久島トレッキングをお考えなら、レインウェアは必ず準備してください。
もしレインウエアを今回の屋久島旅行だけしか利用しそうもない方は、島内のレンタル屋さんでレンタルすることも可能です。
ちなみに、ゴアテックス製レインウエアがおすすめですが、ゴアテックス製でなくてもレンタル屋さんの「トレッキング用のレインウエア」なら大丈夫です。
屋久島レインウェアにおすすめのゴアテックスとは?
(クリックしてください)
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ゴアテックスとは、アメリカで開発された特殊技術を使用してつくらる素材(生地)のこと。
ゴアテックスの一番の特徴は『防水透湿』の機能です。
『防水透湿』とは、外からの雨は防ぎますが、内側から出る汗や水蒸気は外に逃がすことができる機能でゴアテックス素材の特徴的な機能です。
今や医療分野にも広く利用される特殊素材です。
厳しい品質基準をクリアしたゴアテックス製品には、必ず黒いタグが付けられ(別ブランドのものでも、ゴアテックス製品には同じタグが付きます。)その他の素材でつくられた商品とは区別されます。
『防水透湿』以外の機能としては、『防風性』や『保温性』があるので、アウターとしての機能も期待されます。
最近は素材が進化し、軽量化や耐水性、丈夫さなどが追求され、より快適に利用しやすくなっています。
ゴアテックス製のアイテムは、タウン着のアウターとして利用することもできます。
今回の屋久島旅行だけしか利用しそうもない方は、島内のレンタル屋さんでレンタルすることも可能です。
ちなみに、ゴアテックス製レインウエアがおすすめですが、もしゴアテックス製でなくてもレンタル屋さんの「トレッキング用のレインウエア」なら大丈夫です。
以下では、購入をお考えの方へ向けて、ゴアテックス製の具体的アイテムをご紹介します。
ゴアテックス製レインウエア おすすめ メンズ
ゴアテックス製レインウエア おすすめ レディース
参考:屋久島の雨に負けないレインウエア 【アークテリクス・アルファSL】レビュー
屋久島でのトレッキングシューズ(登山靴)の防水について
レインウエアのことが分かってきたところで、忘れがちなのが足の防水です。
足が濡れると靴ずれにもなりやくなりますし、不快なだけではなく、歩ける距離にも影響が出ます。
特に体力に自信のない初心者の方は、何より自分の足に合った、しっかりした登山靴を履くことが、縄文杉トレッキング攻略の秘訣といえるでしょう。
トレッキングの足の防水は、防水性&靴底が滑りにくい登山靴を履くのがベストです。
屋久島の日帰りトレッキングなら、初心者にも最適な、ソールが柔らかめのものがおすすめです。
もし『トレッキングは屋久島以外はしないかも。』というなら、こちらもレンタルで対応してもOKですが、できれば屋久島以外のフィールドでも使えるので、一足準備するのが懸命です。
今回の屋久島旅行だけしか利用しそうもない方は、島内のレンタル屋さんでレンタルすることも可能です。(トレッキンレンタルショップなら大丈夫!民宿の登山靴は壊れる確率高いのでやめたほうが無難)
以下では、屋久島トレッキングで初心者の方におすすめのトレッキングシューズをご紹介します。
おすすめの防水登山靴(メンズ)
おすすめの防水登山靴(レディース)
使える靴の中の防水アイテム
すでにお気に入りの登山靴があるけど、『防水じゃないのでどうしよう?』という方は、靴の中で防水するアイテムを上手に利用しても。
こちらを靴下の上に重ねばきして、ご自分の登山靴を履きます。靴は濡れても自分の足は濡れません。利用している屋久島のガイドさんもけっこういます。
今回の屋久島旅行だけしか利用しそうもない方は、島内のレンタル屋さんでレンタルすることも可能です。(トレッキンレンタルショップなら大丈夫!民宿の登山靴は壊れる確率高いのでやめたほうが無難)
屋久島トレッキング 持ち物の防水方法
次は、荷物の防水方法をご紹介します。
水はザック底に貯まるので、濡らしたくないものは、上の方にしまうのが鉄則です。
それでは、屋久島の雨にも対応できる防水方法をご案内していきます。
※ちなみに以下の方法は、屋久島のフィールドで15年以上縄文杉トレッキングのガイドをしていた方に監修していただいてます。
基本その1、ザックカバーをかける。
ザックの防水というと、『ザックカバーを上からかける』というのが一般的です。この方法ももちろんします。
『ザックカバーって何?』という方は、こちらを参考にしてみてください。サイズさえあえば、ご自分のザックにかぶせるだけなので、購入してかけるだけです。普段から使えるのであると便利。
【おすすめ商品】
基本その2、ザックの中から防水する
ザックの内側にビニール袋を入れて防水します。
できれば、大きなものを一枚入れて、さらにその中で個別防水します。
基本その3、個別防水する
❶ジップロックに入れる
ザックのビニールに入れる前に、ジップロックに入れます。
ジップロックは密閉製が高いので、スマホなどにいいかも。
❷タオルを巻いて→ビニール
精密機器のカメラなどは、タオルに巻いてからビニールにしまうのがおすすめです。
心配なら、タオル巻いてジップロックに入れて、さらにザックへ。(出すのが大変そうですが(^_^;)
❸防水バックを利用する。
防水バックとは、アウトドアショップで売っている、防水できる袋のことです。(説明になってないですね笑)
宿泊登山をする方なら、着替えはこれに入れます。
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屋久島トレッキングの持ち物を紹介
防水方法が分かったところで、次は中身ですよね。
具体的に必要な屋久島トレッキングならではの必要な持ち物を屋久島トレッキング 安全に帰ってくるための『持ち物リスト』日帰り編でご紹介します。
屋久島トレッキングの服装はこちら
屋久島トレッキングの服装の気温や天気などの情報を交えながら、屋久島トレッキング服装×天気×気温「縄文/白谷/ヤクスギランド」ユニクロNGのワケとは?では、季節ごと、男女別でご紹介します。
屋久島トレッキングツアーおすすめを比較してご紹介
屋久島トレッキングツアー ガイド付きおすすめ5社比較(縄文杉・白谷雲水峡)では、屋久島トレッキングツアーおすすめ5社を比較してご紹介します。
もしガイドさんはいらないということなら、屋久島ツアー「現地フリー」おすすめ5社比較(JAL/楽天/ジェイトリップ/JTB/じゃらん)からお選びいただき、直行便欠航リスクを減らして旅するといいですよ。
屋久島のトレッキング情報をまとめて知りたいなら
屋久島の日帰りトレッキングについて、ガイドなしなら必要な「屋久島トレッキング」情報をまとめてみました!では、トレッキングできる山の情報から、レンタルなどの必要な情報を網羅的にまとめています。
まとめ:屋久島トレッキング 防水方法(レインウエア/トレッキングシューズ/持ち物)
いかがでしたでしょうか。雨が多い屋久島での防水方法の基本について詳しくご紹介しました。
屋久島トレッキングの防水方法は、外からと内側でもすること。
ジップロックや防水バックも上手に利用しましょう。
精密機器は、タオルに包むとよいです。
私は屋久島でトレッキングをして初めて、『傘をささずに雨の中を歩くのは楽しいこと。』という認識を持ちました。
都会にいると『濡れることはイヤなこと。』と思いがちですが、諦めがつくほど全身濡れると、逆に楽しくなってくるものなのですね。
子供の頃、傘をワザとささずに下校したことを思い出しました。
でも、濡れて困るものはちゃんと防水して行きましょう。