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屋久島に16年住んでみて分かったこと、それは、
屋久島の天気予報は当たらないということ。
とはいえ、最初で最後になるかもしれない屋久島旅行。できるだけ雨は避けたいですよね。
ということで、屋久島の天気を見続けてきた経験から、
「なぜ屋久島の天気予報が当たらないのか?」
その原因とともに、「屋久島の天気予報の予想の仕方」について、そのコツをご紹介します。
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10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
11歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
まずは屋久島でなぜ雨が多いのか?
その理由についてご紹介します。
屋久島はご存知の通り、海に囲まれた島です。
しかも中央に九州最高峰である宮之浦岳(1,936m)がそびえる山岳島でもあります。
屋久島の近くの海には暖流(黒潮)が流れており、暖かく湿った空気が屋久島の周辺にはたくさんある状態。
この条件が重なると、暖かく湿った空気は風が吹くことで島に押し流され、急な山肌を駆け上がることで雨雲が発生します。
このような地形的な条件が、屋久島は雲ができやすく、また雨も降りやすい島である理由です。
雨は季節によって雨量が変動したり、雨の降り方が違います。
年間で一番多いのは、やはり梅雨時期の6月頃。
逆に少ないのは、8月、12月〜2月です。
とはいえ、屋久島は朝は晴れていても、午後になると急にザッと降るなんてことは日常茶飯事。
屋久島の年間の雨量は東京のおよそ3.4倍となります。
ということで「気象庁の屋久島の雨量」と「東京の雨量」を以下にまとめてみました。
365日のうち281.3日雨が降ってるってことは
1年間の77.0%の日に雨が降ってるってこと
そりゃあ月に35日雨が降るって言われるワケだー
雨の日数(平均) | |
1月 | 25.6日 |
2月 | 22.1日 |
3月 | 24.2日 |
4月 | 22.0日 |
5月 | 22.3日 |
6月 | 25.6日 |
7月 | 21.5日 |
8月 | 23.1日 |
9月 | 23.7日 |
10月 | 23.4日 |
11月 | 23.2日 |
12月 | 24.5日 |
年間合計 | 281.3日 |
屋久島の雨の雨量は東京のおよそ3.4倍
年間で雨量の少ない月が分かるね
後から多い月と少ない月のベスト3をあげてみたよ
屋久島 降水量 合計 (mm) | 東京 降水量 合計 (mm) | |
1月 | 294.6 | 135.0 |
2月 | 289.2 | 15.0 |
3月 | 387.0 | 131.0 |
4月 | 405.5 | 296.5 |
5月 | 444.1 | 118.0 |
6月 | 860.3 | 212.5 |
7月 | 362.4 | 270.5 |
8月 | 256.5 | 61.5 |
9月 | 450.7 | 117.5 |
10月 | 309.9 | 205.0 |
11月 | 309.6 | 14.5 |
12月 | 281.8 | 13.0 |
年間 合計雨量 | 4651.7 | 1590.0 |
参考ページ:気象庁 過去の気象データ 屋久島
参考ページ:気象庁 過去の気象データ 東
上述でもご紹介しましたが、屋久島は九州最高峰である宮之浦岳が屋久島の中央にあります。
この山に海からの湿った空気がぶつかることによって、雲ができ雨が降るということですので、
風が吹く方向によって、屋久島での雲ができる場所が変わります。
これが、屋久島の天気を分かりにくくする理由です。
なぜなら、屋久島の北側から風が吹けば、北側に雲ができ雨が降ります。
ですが、雲が屋久島の山の向こう側へ流れ出なければ、南側は晴れているということが起こるからです。
ですので、屋久島は場所によって天気が違います。
また、冬季などは、南エリアと北エリアは上着1枚分ほど気温も違うということを知っておきましょう。
ということで、屋久島の里地とトレッキングでの年間の屋久島の天気や気温と服装について詳しくは、屋久島の「年間の天気と気温」と服装でご紹介していますので、気になる方は参考にしてみてください。
では、屋久島の天気をできるだけ、正確に把握するにはどうしたらよいのか?
そこ知りたいですよね。
ということで、ポイントをご紹介します。
屋久島の天気が「大きく崩れない」ときの予報は以下の条件を満たした時です。
以上のような条件が揃うと、屋久島で天気が大きく崩れるということを防ぐことができます。
とはいえ、上述の条件は「屋久島の天気が大きく崩れない」ということです。
ですので、残念ながら「雨が降らない日を完全に避けることができる」という意味ではありません。
「屋久島の天気が大きく崩れない」ということは、トレッキングなどのアクティビティを中止せずにすむということですね。
屋久島で本当に警戒するべきは、荒川登山バスが運休するほどの豪雨です。
その時は、全てのアクティビティはできなくなりますので、そこを避けるということが重要なのです。
せっかく屋久島へ来ることができても、目的のトレッキングやアクティビティができないのは避けたいですよね。
ということで、豪雨を避けることを考えつつ、普通の雨は降ると想定してご準備ください。
屋久島の天気予報が当たらない理由がなんとなく分かってきましたか?
雨を100%避けるのは難しい。
でも、アクティビティができなくなるほどの、もしくは、屋久島入りできなくなるほどの荒天は避けたい。
だから、できるだけ天気予報を見て避けましょう。ってことですね。
以下では、参考になる屋久島の天気のリンク先をご紹介します。
荒天で縄文杉トレッキングのガイドツアーが中止になることも、もちろんあります。
そこで気になるのが、どの程度の雨で中止になるのか?ということではないでしょうか。
結論を先に申し上げますと、明確な基準は設けられておりません。
ただ、ガイドさんの間では、警報が出れば中止することが一般的と考えられています。
なぜなら、警報発令時に山で事故があった場合、保険の保証を受けられないためです。
ガイドさん判断以前に、2019年の屋久島豪雨以降は(突然の豪雨により、縄文杉トレッキングをしていた266名の人たちが山で孤立し取り残された事件。これも天気予報が当たらなかったから起きたことです。)
縄文杉トレッキングの出発地点である、荒川登山口へのシャトルバスを、かなり早い段階で止めるようになりました。
また、その荒川登山バスが通る「県道」と「町道」も同時に封鎖するため、荒川登山口や淀川登山口、その途中のヤクスギランドなどへも入れなくなります。
ちなみに、かなり早い段階とは、台風接近時などの荒天が予想される場合、その当日のみならず、荒天の予想される前日から荒天の後の倒木や土砂崩れがないと確認されるまで、通行止めが続くこともあります。
ですので、ガイドツアーへ参加しても、個人で行くにしても、どちらにしても行くことはできなくなります。
ということで、屋久島でトレッキングをするなら、ガイドツアーに参加する方が「多少は安全」ということですね。(ガイドツアーに参加しても100%安全とはいえませんので^^;)
それに、荒天の時はやはりトレッキングはできなくなります。
とはいえ現地のガイドツアーに参加すれば、「入山できるか、できないか」を、情報収集しつつ判断してくれるので、現地のガイドツアーに参加するのはそれなりにメリットがあるといえるでしょう。
そして屋久島の天気が当たらないもう一つの解決策としては、キャンセル対応がよい屋久島ツアーを選ぶことでしょうか。
なぜなら、荒天で屋久島入りできなかったときは、ツアー自体を一旦取りやめて、再チャレンジできるから。
屋久島へ行く前にキャンセルが可能なら、それもできますよね。
ということで、そのあたりを明確に明言しているのは、トレッキング付きの屋久島ツアーなら「JALダイナミックパッケージ(トレッキング付き)」です。ちなみに「ジェイトリップ」はトレッキング付きで格安ですが、ポイントでキャンセル対応をしています。
また、現地フリーなら、「JALダイナミックパッケージ」と「楽天トラベル」と「じゃらんパック」です。最近になって「JTB」も明記されるようになりました。
この記事をご覧になっている方の中には、既に屋久島旅行がお決まりの方もいらっしゃるかと思います。
もしそうなら、具体的な防水対策や安全に帰ってくるために必要なトレッキング持ち物、また屋久島レインウエアレンタルショップのご紹介などをガイドなしなら必要な「屋久島トレッキング」情報をまとめてみました!にまとめています。
屋久島ガイド歴15年以上のガイドさん監修の内容ですので参考になると思います。
屋久島滞在中に病気になったとか、トレッキング当日朝起きたら豪雨だったとか・・・もしくは鹿児島まで来たら船とまってるじゃんとか・・・^^;
イロイロなときに使えるリンク集である【屋久島観光】緊急時に必要 & 便利リンク集を作成しました。ぜひブックマークしてお役立てください。
いかがでしたでしょうか。
屋久島で天気が当たらない理由と、その対処法をご紹介しました。
屋久島で天気が当たらないのは、屋久島の地形が関係していました。
残念ながら、屋久島を100%避けるのは難しいということ。
そして気をつけるべきなのは、普通の雨ではなく荒天時の豪雨ということです。
また、屋久島の14日間先の「屋久島の天気が大きく崩れない条件」や、「雨の場合のおすすめの観光」についてもご紹介しました。
こちらのブログ「屋久島ファン」で常に重きを置いていることは、
屋久島のネガティブな事実も、できるだけそのままお伝えすることです。
なぜならそれが、人の命を守ることにつながるからです。
起こりうる危険や困るであろう状況の予測がつけば、事前に手を打つこともできますし、危険を回避する判断もできるからです。
ということで、諸々ご紹介しました。
ぶっちゃけ、屋久島の天気を突き詰めて考えても、あまり意味のないように感じます。
なぜなら、雨率が最高に高い梅雨時期の6月や、9月の台風シーズンでも、お天気に恵まれ晴天の中、トレッキングを笑顔で満喫する方もたくさんいらっしゃいますし、
逆に天気予報は悪くなく、当日の島の里地も晴れていたのに、山の上だけ「ガンガン降られたんだけど」というケースも珍しくないからです。
ということで、ぜひこちらを参考にしていただき、安全で楽しい屋久島旅行をなさってください。
こちらの記事がみなさまのお役に立てば幸いです。