屋久島空港
こちらでは、鹿児島から屋久島へ、飛行機、高速船、フェリーの3つの行き方について、比較してご紹介します。
鹿児島から屋久島へは、以下の3つの方法で渡ることができます。
- 飛行機(日本エアコミューター)
- 高速船(トッピー&ロケット)
- フェリー(「フェリー屋久島2」と「フェリーはいびすかす」)
また、『飛行機から高速船への乗り換えの仕方』についてや、意外に重要な『屋久島の到着場所』についてもご紹介します。
屋久島の2つの港と、屋久島空港は近くありません。屋久島の旅を効率的にしたいのであれば、ここまで考慮に入れる必要があります。
屋久島旅行の計画に是非お役立てください。
私が書きました
ツキシマ アサコ
10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
11歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
→屋久島ファンをもっと詳しく
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鹿児島から屋久島へ【❶飛行機❷高速船❸フェリー】比較と選ぶポイント
まずは、運賃や所要時間を比較し、料金や所要時間を比べてみましょう。次にそれぞれの交通機関の特徴や利用する際の注意点をご紹介します。
最後に選ぶポイントについてご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
交通機関 | 往復金額 | 所要時間 |
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飛行機(JAC 日本エアコミューター) | 往復:9,800〜31,800円くらい | 片道35分〜40分 |
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高速船(トッピー&ロケット) | 往復:16,200円 | 片道約1時間50分〜2時間45分 |
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フェリー屋久島2 | 往復:9,900円 | 片道時間 4時間 |
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フェリーはいびすかす | 往復:7,800円 | 片道13時間(下り便)注:船中泊
片道6時間20分(上り便)
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※2020/3調べ 料金や時間の変更がある場合もありますので、利用する場合は必ずご自身で確認なさってください。
【鹿児島→屋久島】❶飛行機
屋久島空港
飛行機のメリットはやはり早いということ。鹿児島から35~40分で屋久島に到着できます。また1日6便ほど就航があり時間的選択肢もあります。(季節により変更の可能性あり。)
ちなみに、屋久島への飛行機の直航便は、鹿児島空港以外には、福岡空港と伊丹空港から就航しています。福岡空港と伊丹空港から、屋久島へは1日1便のみのとなります。
また、鹿児島空港まで飛行機で到着した場合は、空港からの移動がないこともメリットでしょう。(高速船へは1時間バス移動必要。)
特に、JALとANAで鹿児島に到着した場合は、屋久島への便に乗り継ぎがラクでスムーズです。( LCC利用の方のみ、保安検査場を再度通過しなくてはならないので注意。)
デメリットは、直前予約は運賃が上がること。そして席数が多くないのですぐ満席になること。
75日前から予約できるJALの割引サービスを受けることができれば、高速船より安く予約できるので、早めに旅行の計画を立てられる方は飛行機利用が断然おすすめです。
もし75日前からの予約が難しいなら、パッケージツアーにしてしまう方が屋久島旅行のトータルが下がり安くなります。
【鹿児島→屋久島】❷高速船(トッピー&ロケット)
高速船(宮之浦港)
高速船の1つ目のメリットは、予約のタイミングに関係なく運賃の変動がないことです。
2つ目は、直前でも比較的予約が取りやすいということでしょうか。
飛行機利用でウルトラ割などの割引を受けられなかった場合は、高速船の方が安くなります。どちらかといえば、直前利用に強いといえます。
ちなみに高速船は時速80㎞で走行するため、乗船時は基本的にシートベルト着用となります。船旅感はあまりないかもしれません。^^;
注意点
屋久島へかかる時間は、およそ2時間30分。種子島を経由したり、到着港が宮之浦や安房になるなど、便によって違うので確認が必要です。
さらに詳しい注意点、どんな船なのか、レビューなど詳しくご案内していますので、利用をお考えの方はこちらを参考にしてみてください。
【鹿児島→屋久島】❸フェリー(「フェリー屋久島2」と「フェリーはいびすかす」)
フェリー屋久島2 (宮之浦港)
フェリーの場合は、2つの会社の船が就航していますので、それぞれについてご紹介します。
フェリー屋久島2(折田汽船)
『フェリー屋久島2』は朝の8時30分に鹿児島港を出発し、お昼の12時30分に屋久島の宮之浦港に到着します。(1日1便)
メリット
『フェリー屋久島2』のメリットは、飛行機や高速船より運賃がお値打ちなことや、自転車やバイク、車、ペットなどを一緒に乗せることがでること(別途料金必要)です。
デメリット
デメリットは、朝早い朝の8時30分出発のため、遠方から鹿児島へ到着して、フェリーに乗るということが難しいです。
ということは、遠方から来る場合は、鹿児島に前泊が必要となりますので注意しましょう。
フェリーはいびすかす(岩崎産業)
夕方の18時に鹿児島の『谷山港』を出発して途中種子島に停泊します。
屋久島行きの方は船中泊となり、翌朝の7時に宮之浦港に到着し、13時間かかります。
メリット
『フェリーはいびすかす』のメリットもやはり運賃がお値打ちということ。片道3,900円、往復でも7,800円ですので、時間にゆとりのある方でしたら最安値で鹿児島から屋久島へ渡れます。
もちろん、車や自転車やバイクなども一緒に乗せることができます。(別途料金必要)
デメリット
デメリットは、『フェリーはいびすかす』の出発する鹿児島の港は谷山港という港です。
これは『高速船』や『フェリー屋久島2』の発着する、市内に近い鹿児島港ではないので注意が必要です。
鹿児島の【空港→港】『飛行機から高速船へ乗り換えする方へ』
鹿児島空港
高速船ターミナル行きのりば
鹿児島空港まで各地から飛行機で到着して『高速船』へ乗り換える場合は、高速船ターミナルとを結ぶ『空港バス』に乗り換えることになります。
所要時間は54分。料金は片道1250円。乗るのは、鹿児島空港出口を出てのすぐ前から。そして下車するのも高速船ターミナルの前です。
詳しくは、以下で写真付きでご紹介してますので、飛行機から高速船に乗り換える方は是非ご覧ください。
屋久島の到着場所のご案内
利用する交通機関別に、もう一つ知っておきたポイントがあります。
それは、屋久島のどこに到着するのか?ということです。
飛行機での屋久島への直行便は、到着場所はもちろん屋久島空港です。
高速船は、到着場所は便により、宮之浦港or安房港の2箇所に分かれます。
フェリーは、到着場所は必ず宮之浦港です。
屋久島への直行便を、まとめると以下のようになります。
利用する交通機関 | 出発場所 | 屋久島の到着場所 |
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飛行機 | 鹿児島空港(1日6便くらい) 福岡空港(1日1便) 伊丹空港(1日1便) | 屋久島空港 |
高速船(トッピー &ロケット) | 鹿児島(本港)(1日6便) | 宮之浦港or安房港 |
フェリー屋久島2 | 鹿児島(本港)(1日1便) | 宮之浦港 |
フェリーはいびすかす | 鹿児島(谷山港)(船内で1泊) | 宮之浦港 |
屋久島は意外に大きな島です。移動に時間がかかりますので、到着後の動き方によって便利な場所が変わります。
宮之浦港から空港まではおよそ車で15分です。空港から安房港まではさらに20分です。バスの場合は車所要時間にプラス10分ほどかかります。
屋久島で一番大きな街は『宮之浦』、白谷雲水峡に最寄りです。次に大きな街は『安房』で、こちらは縄文杉トレッキングに便利なエリアです。
効率的に旅をするなら、考慮に入れておくのが鉄則です。
【鹿児島→屋久島】3つの行き方を選ぶポイント
各地から鹿児島へ到着して屋久島への交通機関を選ぶポイントは3つです。
- ❶乗り継ぎのしやすさ
- ❷料金と時間
- ❸欠航した時対応できるか
❶乗り継ぎのしやすさ
鹿児島の空港と港は離れています。移動は『空港バス』を利用して1時間弱かかります。
飛行機で鹿児島に到着するのであれば、そのまま飛行機へ乗り継ぐのが一番スムーズです。
また、新幹線や高速バスなどで、鹿児島中央駅に到着するのであれば、鹿児島港を利用する高速船がよいでしょう。
鹿児島中央駅から鹿児島港へは、徒歩で25分。タクシーでワンメーターほど。路線バスもありますので、アクセスしやすいです。
鹿児島中央駅から空港までは、バスで1時間ほどかかります。
MEMO
- 鹿児島の駅は、『鹿児島駅』と『鹿児島中央駅』と2つあるので注意しましょう。新幹線の到着する駅は『鹿児島中央駅』です。
- 『鹿児島港』とは、『鹿児島本港』のことです。高速船ターミナルは『鹿児島本港』にあります。
- 『谷山港』は『鹿児島港』と離れています。バスで1時間15分ほどかかります。
❷料金と時間
時間は断然飛行機が早い(35〜40分)です。ここで、飛行機にするか、高速船にするか迷う方が多いと思います。
空港からバスに乗り換え54分で移動し、高速船へ乗り換え、2時間30分の移動に労力をかけても、値段的に高速船の方がメリットを感じるなら、高速船がよいでしょう。
ちなみに75日前なら、飛行機(JAC)が高速船よりお値打ちです。
また、フェリーは、タイミングや時期に関係なくお値打ちです。
とはいえ、宿泊が伴うので、時間的余裕がある方になります。また、トータルで考えると格安にはならないかも。
❸欠航した時対応できるか
これは、屋久島への直航便である全ての交通機関が欠航しやすいので、考慮に入れる必要があります。
気になるのは、飛行機、高速船、フェリーのうち、どの交通機関が一番欠航しやすいのか?ということではないでしょうか。
ですがこれは、天気の状況によって欠航のしやすさが変わるので、一概に言えません。
例えば、波が高いだけであれば、フェリーと高速船のみ欠航します。ですが、上空の雲が厚く、見通しが悪いだけだと、飛行機のみ欠航する場合も。
若干ですが、飛行機の欠航率が低いと言えるかもしれません。
とはいえ、欠航した時どうするか?ということを、考えておくことの方が得策といえるでしょう。
屋久島旅行のポイント
屋久島へは、
『余裕あるスケジュールで移動すること。』
『事前に交通の運行状況を確認すること。』
『乗るはずの交通機関の欠航が分かった時点で、屋久島旅行をどうするかを決めておくこと。』
場合によっては、屋久島旅行じたいを、キャンセルせざるおえないことも考慮しましょう。(台風・豪雨・積雪などで)
ちなみに、『JAL便利用でダイナミックパッケージツアーにすること。』は、欠航対策になります。
『おすすめJALツアー』と『その他の鹿児島発ツアー』の比較は、以下でご紹介してます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。鹿児島から屋久島への3つの行き方について詳しくご紹介しました。
やはり一番は飛行機利用です。できれば鹿児島へもJALにして、さらに『宿』も一緒に申し込む『JALツアー』にしてしまうと、便利でお得です。
みなさまの屋久島旅行にぜひお役立てください。
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