屋久島トレッキング服装×天気×気温「縄文/白谷/ヤクスギランド」ユニクロNGのワケとは?
こちらでは、屋久島の年間を通しての気温と天気から、屋久島のトレッキング(縄文杉/白谷雲水峡/ヤクスギランド)の服装とともに、オンラインですぐに購入できるよう具体的アイテムもご紹介します。
屋久島のトレッキングの服装は主に、春(4月/5月)、夏(6月、7月、8月、9月中旬)、秋(9月下旬、10月、11月中旬)冬(11月下旬、12月、1月、2月、3月)で区切って考えます。
屋久島の里地での天気と気温と服装についても、ご紹介しますので、屋久島旅行をご検討中なら参考になるはず。
10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
14歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
→屋久島ファンをもっと詳しく
屋久島トレッキングの天気と気温と服装(縄文杉/白谷雲水峡/ヤクスギランド)
屋久島は年間平均気温が20℃と、比較的温暖な島ですが、屋久島の気候はその特徴的な地形から、標高やエリアにより大きく変わります。
例えば、縄文杉、白谷雲水峡、ヤクスギランドなどの標高1,000m前後の地域では、標高が100m上がるごとに気温が0.6℃ずつ下がるため、年間平均気温は本土の石川県あたりと同じになります。
ですので、屋久島の標高の高いエリアは、夏は避暑地のように涼しく、冬は積雪することも。
また、屋久島全体が年間を通して雨が多く、雨量はおよそ東京の3倍にもなります。
そのため、どの季節でも雨対策を含めた服装選びが必要です。
ということで、屋久島の天気の特徴をまとめますと以下の通りになります。
屋久島の天気の特徴
- 雨が多い。(東京のおよそ3倍。)
- 風が強い。(風向は本土の一般的な傾向と同じ。)
- 日差しが強い。(年間通して。)
- 気温の年較差が少なく、夏は涼しく、冬暖かい。
- 冬季は里地は温暖だが、標高が高い山岳地帯は積雪する。
屋久島の天気がざっくり分かったところで、次に気になるのは、縄文杉や白谷雲水峡、ヤクスギランドなどのトレッキングする時の具体的な気温はどうなのかしら?
ということですよね。
ということで、次は縄文杉などの標高の気温をご紹介します。
屋久島の主なコースの標高
- 【縄文杉コース】標高600m〜1,300m
- 【白谷雲水峡コース】標高600m〜1,000m
- 【ヤクスギランドコース】標高1,000m〜1300m
その他の宮之浦岳、黒味岳、太忠岳など日帰りトレッキングもほぼ同じ服装とお考えください。
屋久島の縄文杉などの標高1000m付近の年間の気温
以下の表は、年間を通しての屋久島の標高1,000m付近の、最高気温と最低気温を表にしました。
これで、なんとなく、屋久島トレッキングの服装が見えてくると思います。
屋久島の標高1,000m付近の気温 | 最高気温 | 最低気温 |
1月 | 9.4 | 3.0 |
2月 | 11.1 | 5.5 |
3月 | 11.5 | 5.6 |
4月 | 17.7 | 11.1 |
5月 | 19.6 | 14.2 |
6月 | 21.3 | 15.6 |
7月 | 24.8 | 17.6 |
8月 | 26.2 | 18.2 |
9月 | 23.6 | 17.6 |
10月 | 20.0 | 14.6 |
11月 | 15.6 | 9.6 |
12月 | 11.7 | 6.2 |
さらに詳しい年間を通しての気温や天気については、以下でご紹介しています。
また、屋久島の天気予報当たらない?理由と対策ページでは、屋久島の天気予報があてにならない理由や、雨を避けるための対応、降ってしまった場合の対応策などをご紹介しています。
ということで屋久島の天気や気温について分かってきたところで、次は、屋久島トレッキングでは実際にどのような服装をするべきかを、具体的にご紹介します。
レインウエアはいらない?→必要です
「レインウェアいらなくね?」と誰かが思って、「レインウェアいらない」で誰かが検索すると、その履歴が残って、また検索結果に出てくるってことなんです。
ということで、屋久島トレッキングをするなら、レインウェア「いらない」のではなく「必要」です。
雨の多い屋久島。レインウエアのみならず、持ち物や登山靴など、かなりしっかり防水する必要があります。屋久島の雨をなめてはいけません。
屋久島トレッキング服装の基本コーデを詳しく解説!
屋久島トレッキングでの基本的なコーディネートは『重ね着スタイル』です。
『重ね着スタイル』とは、アイテムを重ねて着ること。暑くなれば脱ぎ、寒くなれば着るという温度調節ができるスタイルのことです。
また、基本的に濡れた時のことを想定して、全てのアイテムにおいて綿のものはではなく、化繊やウールなどの速乾性のものを選びます。
基本の重ね着の内容と考え方は、大きく分けて3つです。
基本の重ね着トップスは3層で考える
- ①肌に直に着るベースレイヤー(肌着)
- ②ベースレイヤーの上に着るミドルウエアー(シャツ・フリースetc)
- ③アウター(レインウエアー・中綿入りジャケットetc)
以上のようなトップスに、
- ⑤パンツ(ズボン)or パンツ+サポートタイツ
- ⑥ソックス
のボトムを合わせせます。
それでは、それぞれの選ぶポイントを詳しく見ていきましょう。
具体的なモンベルなどのアイテムも一緒にご紹介していきますので、購入したい方にも参考になると思います。
①肌に直に着るベースレイヤー(肌着)
肌着は体温維持に大変重要なアイテムです。汗を吸収、放出して肌をドライに保つ役割があります。
綿素材は、汗や雨で濡れた場合、乾かず体温を奪い、さらに重くなりますのでアウトドア向きではありません。
ベースレイヤーの基本素材は3タイプ。①ポリエステルなどの化学繊維。②メリノウールなどの天然繊維。③化学繊維と天然繊維を合わせたハイブリッド型です。
結論から言えば一番おすすめの素材は②メリノウールです。速乾性があり保温性もあり大変優れた素材です。屋久島で濡れたとき、冷えにくいのもポイントです。
肌に直に着るベースレイヤー(肌着)の おすすめアイテム
【メンズ】
【レディース】
② ベースレイヤーの上に着るミドルウエアー(シャツ・フリースetc)
ミドルウエアーは行動着です。ベースレイヤーから排出される汗を放出する役割と保温の役割があります。
こちらもコットンは避けましょう。デザインは前開きで脱ぎ着ができるものがよいでしょう。
屋久島なら、夏なら「速乾性のシャツ」、「春秋冬ならフリース」、気温が低くなれば、「中綿に化学繊維の入ったダウン」をプラスしましょう。
屋久島トレッキングなら、夏でも必ず長袖にします。
ベースレイヤーの上に着るミドルウエアー(シャツ・フリースetc)の おすすめアイテム
【メンズ】
【レディース】
③アウター(レインウエアー・中綿入りジャケットetc)
アウターは防水・防寒・防風の機能があるものを選びます。雨の多い屋久島ならゴアテックス製のレインウエアにします。
ゴアテックス製とは雨は防いでくれるのに、内側の蒸れは外に逃がしてくれる防水透湿性のある素材のことです。
雨だけでなく風からも身を守り、中の熱を外へ逃がしませんので、一番外側に着ると有効です。
屋久島の場合、夏ならアウターはゴアテックス製のレインウエアでOKですが、それ以外の季節(春秋冬)は気温に応じてフリースや中綿入りジャケットをプラスしていきましょう。
屋久島はダウンではなく中綿入りジャケットがおすすめ
ちなみになぜ「ダウン」でなく「中綿入りジャケット」かというと、「ダウン」は軽くて暖かいのですが、雨や汗の湿気に弱いので、屋久島ではあまりおすすめできないからです。
ダウンは保温性が高く軽く小さくたためるところが長所。
冬の季節などは持ち歩いて休憩時に羽織るという使い方もできます。
アウター(レインウエアー・中綿入りジャケットetc)の おすすめアイテム
【メンズ】
【レディース】
【レビュー】アークテリクスレインウエア ー(アルファSL)屋久島の雨の中で着用してみました!
④パンツ(ズボン)、サポートタイツ
コットン素材はここでも避けます。もちろんデニムもNGです。
濡れたデニムを履いて歩くことを想像してみたら理由はお分かりいただけると思います。
必ず速乾性の素材で準備しましょう。
デザインは、ロングパンツでもショートパンツでもどちらでもよいです。
ショートパンツに『筋肉サポート機能』のあるタイツを重ねれば、心強い味方に。
パンツ(ズボン)、サポートタイツの おすすめアイテム
【メンズ】
【レディース】
⑤ソックス
トレッキングシューズに履くソックスは、クッション製の高い厚手のものがよいです。
これも吸湿性と速乾性が重要です。
足先が濡れていると本当に不快ですし、くつずれの原因にもなります。
やっぱりウールがおすすめです。
ソックスの おすすめアイテム
【メンズ】【レディース】
屋久島トレッキングに適した登山靴(トレッキングシューズ)を紹介
屋久島の縄文杉トレッキングを機にトレッキングシューズを購入する方も多いと思います。
でも、どの程度のものを準備すべきか、初心者ならずとも迷いますよね。
屋久島に丁度よい登山靴(トレッキングシューズ)とは?
屋久島の縄文杉〜白谷雲水峡程度のトレッキングにちょうどよいのは、トレッキングシューズの中では、比較的軽量でソールが柔らかいものがよいでしょう。(といってもスニーカーはおすすめしませんが・・・)
ソールの硬いトレッキングシューズは、もう少しハードなトレッキングや、重い荷物を背負う場合に最適といえます。
そして、できれば防水性で滑りにくいものを選びましょう。
縄文杉のトロッコ道も、白谷雲水峡の古道も雨が多く降れば、流れる水の中を歩く感じになります。
購入するなら、できるだけ店頭で試着されることをおすすめします。
どうしても通販される場合は、必ず返品可能なお店を選び、自宅で試着してから決めましょう。
屋久島トレッキングシューズの おすすめアイテム
【メンズ】
【レディース】
屋久島トレッキングの服装でユニクロやワークマンはあり?
『ところで屋久島トレッキングの服装でユニクロやワークマンはアリなの?』という疑問をお持ちの方へ。
屋久島の登山ガイドさんに、ユニクロを使ってみての感想を伺ってみました。
実際にユニクロをトレッキングに使用してみた登山ガイドさんの証言
『ユニクロって、トレッキングに使えるの?』
『ユニクロぜんぜん使えるよー。』
『じゃあ、ユニクロでいいじゃん。』
『いやいや、それはやっぱ違うよ。そりゃあアウトドアブランドのものの方がいいよ。』
『そりゃそうか・・・具体的にどんなところが違うの?』
『スペックだよ。例えば、ユニクロの方が濡れたときの乾きが遅いとか、着用感が重いとか・・・。』
『軽いトレッキング程度ならいいけど、ガッツリ登山をする場合は、アウトドアブランドでないと危ないかな。』
ということでした。
屋久島トレッキングの服装でユニクロはアリ?
つまり屋久島のガイドさんの証言をまとめると、ユニクロ(運動目的で作られたアイテムのこと)でも使えなくはないが、快適度や長時間の使用感、強度などの面から考えると、やはりアウトドアブランドのアイテムがおすすめとのことでした。(当たり前といえば当たり前ですよね。値段がゼンゼンちがいますからね。^^;)
ちなみに、筆者の感想ですが、ヒートテックで縄文杉トレッキングはNGでした。トレッキング中の発汗に対応しきれません。こちらのページでご紹介しているウール素材の肌着が一番おすすめです。
ワークマンのレインウエアって屋久島トレッキングに利用できる?
ユニクロについては、なんとなく分かった。
「じゃあ、ワークマンはどうなの?」
という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
ワークマンも「速乾性の素材」を使用したもの、例えばパンツやTシャツなら使用できなくはありません。
また、最近はレインウェア(カッパ)も性能が上がり、トレッキングでも利用できるスペックのものが出てきました。
ですがユニクロと同じく、快適度や長時間の使用感、強度などの面から考えると、やはりアウトドアブランドのアイテムがおすすめです。
夏でも屋久島の標高が高い場所では、雨が降り濡れれば凍えることも。
性能のよくないレインウエアは、雨は防げても自分の汗で全身濡れます。(筆者の経験より)
濡れるだけならよいのですが、南に位置する屋久島といえども、山で風が吹けば凍えるほど寒くなることもあり、低体温症の危険があることを知っておきましょう。
購入が難しい場合は、屋久島島内のレンタルショップでレンタルするとかなり予算がおさえられます。荷物も減りますしね。
また、レンタル付きのガイドツアーというのもありますので、そちらも検討してもよいかもしれません。
ゴアテックス製のレインウェアとは?
ゴアテックスとは、アメリカで開発された特殊技術を使用してつくらる素材(生地)のこと。
ゴアテックスの一番の特徴は『防水透湿』の機能です。
『防水透湿』とは、外からの雨は防ぐが、内側から出る汗や水蒸気は外に逃がすことができる機能を指し、これはゴアテックス素材にしかない機能です。
厳しい品質基準をクリアしたゴアテックス製品には、必ず以下の写真のような黒いタグが付けられ、その他の素材でつくられた商品とは区別されます。
(別ブランドのものでも、ゴアテックス製品には同じタグが付きます。)
『防水透湿』以外の機能としては、『防風性』や『保温性』があるので、アウターとしての機能も期待されます。
最近は素材が進化し、軽量化や耐水性、丈夫さなどが追求され、より快適に利用しやすくなっています。
また、レンタルショップでもゴアテックス製のレインウエアを取り扱うショップもあります。
以下では、屋久島年間を通して(1月〜12月)の気温と天気を詳しくご紹介するとともに、具体的な服装を男女別で、それぞれご紹介します。
(わざわざお店へ行かなくても、すぐ購入できるように具体的なおすすめアイテムもご紹介します。屋久島ガイドさんに直接確認して選びました。ぜひ参考になさってみてください。)
1月〜12月の月ごとのトレッキング服装&アドバイス
ということで、年間を通しての月別(1月〜12月)で、縄文杉などの標高の高い場所と、里地の気温と天気をさらに詳しくご紹介しつつ、服装もご紹介します。
屋久島の天気/1月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
1月 | 15.4 | 9.4 | 2.4 | 9.0 | 3.0 | -4.7 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
屋久島の1月は、北側では雲る日が多く本土の12月くらいと同じ寒さ。南側は比較的天気が多く、日差しがあれば暖かく感じます。(南エリアと北エリアはアウター1枚分くらいの温度差がある。)
里地でも船行集落あたりでは、うっすら雪が積もることも。冬季は風が強くふくことが多く海が荒れやすいです。
1月/里地の服装
本土とさほど変わらない服装。フリースやダウン、手袋などが必要です。
1月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
寒波が来れば積雪の可能性があります。防寒が必要ですが、歩いているときは暑くなり、休憩などで止まると寒いです。
上:下着+ベースレイヤー(化繊やウールの中厚手の長袖アンダーウェアー)+ミドルレイヤー×2(フリースなどの長袖の羽織)+アウター(レインウエアー)
停滞時に着用するためのアウター(厚手のフリース、中綿入りジャケット、ダウンジャケットなど)
下:速乾性のロングパンツ(厚手)+寒いときはinにレギンスを履きます。
プラスアイテム:ウールのニット帽、手袋、マフラーやネックウォーマー、カイロ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は、冬山仕様の保温着が必要。
屋久島の天気/2月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
2月 | 17.1 | 11.1 | 3.2 | 11.5 | 5.5 | -3.1 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
まだ寒いですが、南エリアでは下旬になると桜が咲き始めます。南エリアは日差しがあれば日中は春らしい陽気に。ただし北エリアは寒く、曇る日が多い。本土に比べて朝晩の冷え込みが少ない点が特徴です。
冬季は風が強くふくことが多く、海が荒れやすい。
2月/里地の服装
屋久島の北エリアと南エリアの気温差がかなりあります。
相対的に本土よりは温かいですが、北エリアなら寒いです。
南エリアは晴れると、春と間違うほどの陽気になることも。
2月/縄文杉、白谷雲水峡などの天気と服装
寒波が来れば積雪の可能性がまだあります。防寒が必要ですが、歩いているときは暑くなり、休憩などで止まると寒いです。
上:下着+ベースレイヤー(化繊やウールの中厚手の長袖アンダーウェアー)+ミドルレイヤー×2(フリースなどの長袖の羽織)+アウター(レインウエアー)
停滞時に着用するためのアウター(厚手のフリース、中綿入りジャケット、ダウンジャケットなど)
下:速乾性のロングパンツ(厚手)+寒いときはinにレギンスを履きます。
プラスアイテム:ウールのニット帽、手袋、マフラーやネックウォーマー、カイロ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は、冬山仕様の保温着が必要。
屋久島の天気/3月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
3月 | 17.5 | 11.5 | 5.5 | 11.6 | 5.6 | -1.1 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
3月上旬に南エリアでは桜が咲きますが、朝晩はまだ寒いです。
日差しがあると暖かく、寒暖差のある季節。
上旬と下旬で気温も服装も変わってくるので、冬から春への移行時期といえます。
3月/里地の服装
スウェットや長袖のTシャツに薄手のフリースなど。気温に応じて調節できる服装で。日によって寒さが違うので、対応できる重ね着スタイルでいきましょう。
3月/縄文杉、白谷雲水峡などの天気と服装
標高の高い山の上は、寒さは緩むものの、冬の服装で。積雪の可能性もゼロではありません。
3月の上旬は「冬の服装」ですが、下旬になると完全冬仕様の服装だと暑くなります。
天気によりますので、冬の服装を準備していただき、当日の天気と気温をみて服装を決めるとよいです。
上:下着+ベースレイヤー(化繊やウールの中厚手の長袖アンダーウェアー)+ミドルレイヤー×2(フリースなどの長袖の羽織)+アウター(レインウエアー)
停滞時に着用するためのアウター(厚手のフリース、中綿入りジャケット、ダウンジャケットなど)
下:速乾性のロングパンツ(厚手)+寒いときはinにレギンスを履きます。
プラスアイテム:ウールのニット帽、手袋、マフラーやネックウォーマー、カイロ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は、冬山仕様の保温着が必要。
屋久島の天気/4月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
4月 | 23.7 | 17.7 | 9.1 | 17.1 | 11.1 | 2.2 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
4月は春雨前線の影響を受け、長雨になりがちです。4月に入ると里地の最高気温は20℃を越え、暖かくなります。
4月/里地の服装
長袖Tシャツにカーディガンなどの薄手の羽織物。下旬には半袖にプラス羽織でも。
4月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
早朝は冷えるので、フリースや薄手のダウンの羽織をもつこと。
上:下着+ベースレイヤー+ミドルウエアー+アウター
※気温と好みによって、ベースレイヤーを2枚にする場合も。
→1枚目のベースレイヤーはフィットする肌着タイプ+2枚目のベースレイヤーは行動着としてのロングor半袖のTシャツなど
下:ロングパンツorハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は、さらに厚手のアウターをプラスする。
屋久島の天気/5月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
5月 | 25.6 | 19.6 | 12.3 | 20.2 | 14.2 | 5.3 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
梅雨に入る前の短い期間は、大変気持ちのいい季節。ただ、5月は雨の日数に対して降雨量が多め。
つまり一度に降る雨の量が多いということです。南からの湿った風が入り始めると、暑く感じる日が増えてきます。
5月後半くらいから梅雨入りの可能性があります。(年によってちがう。)
5月/里地の服装
半袖に長袖の羽織物。
5月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
5月は雨が多めの時期。早朝は寒いです。念の為、フリースや薄手のダウンなどの羽織を持ちましょう。
登山中は暑くなりますので、脱ぎ着のできるコーディネイトで体温調節を。
上:下着+ベースレイヤー+ミドルウエアー+アウター
※気温と好みによって、ベースレイヤーを2枚にする場合も。
→1枚目のベースレイヤーはフィットする肌着タイプ+2枚目のベースレイヤーは行動着としてのロングor半袖のTシャツなど
下:ロングパンツorハーフパンツ+タイツ
※早朝は寒いです。標高1,000m付近の服装にプラスして、フリースや薄手のダウンなどの羽織を持ちましょう。
屋久島の天気/6月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
6月 | 27.3 | 21.3 | 14.8 | 21.6 | 15.6 | 8.7 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
6月の屋久島は1ヶ月間はおおよそ梅雨時期となります。気温は高すぎませんが、湿度が高いため蒸し暑く感じます。
しとしと降る雨もありますが、相対的に豪雨になることが多く天気が荒れやすいです。たまに晴れた日は夏を思わせるような日差しです。
6月/里地の服装
半袖に羽織を持ちましょう。その日の天気によって、体感温度が違います。晴れれば暑く、雨が降れば寒さを感じます。
6月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
上:下着+半袖のTシャツ(ベースレイヤー)×1~2枚+長袖の羽織(ミドルレイヤー)+レインウエア(アウター)
下:速乾性のロングパンツor速乾性のハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
屋久島の天気/7月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
7月 | 30.8 | 24.8 | 18.4 | 23.6 | 17.6 | 11.7 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
7月の屋久島は前半は梅雨の可能性、後半は夏晴れの日々。梅雨があけると一気に日差しも強くなります。
7月前半はまだ梅雨の可能性もありますが、梅雨が開けると晴れ間が続くことが多いです。
気温については海に囲まれ、森が多いため、都心のように気温が上がりすぎたり、夜になっても気温が下がらないということがありません。
7月/里地の服装
本土の夏の服装と同じです。帽子などの日差し対策が必要。
7月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
上:下着+半袖のTシャツ(ベースレイヤー)×1~2枚+長袖の羽織(ミドルレイヤー)+レインウエア(アウター)
下:速乾性のロングパンツor速乾性のハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
屋久島の天気/8月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
8月 | 32.2 | 26.2 | 18.6 | 24.2 | 18.2 | 12.2 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
8月の屋久島は夏本番。日差しが本土よりかなり強いので注意が必要です。
夏の高気圧に覆われて、雨の降る量が少ない季節でもあります。ただ、時々台風の影響を受けることもあり、大雨を降らす可能性もあります。
気温については海に囲まれ、森が多いため、都心のように気温が上がりすぎたり、夜になっても気温が下がらないということがありません。
8月/里地服装
本土の夏の服装と同じです。帽子などの日差し対策が必要。
8月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
上:下着+半袖のTシャツ(ベースレイヤー)×1~2枚+長袖の羽織(ミドルレイヤー)+レインウエア(アウター)
下:速乾性のロングパンツor速乾性のハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
屋久島の天気/9月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
9月 | 29.6 | 23.6 | 16.7 | 23.6 | 17.6 | 10.6 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
9月の屋久島はまだまだ夏。日差しも強い日が多いので注意が必要です。
屋久島も本土と同じく台風の可能性が高まる季節です。時には毎週のように台風の影響を受けることも。
9月の屋久島は8月よりも気温は下がるものの、まだまだ夏の暑さが続きます。気温については海に囲まれ、森が多いため、都心のように気温が上がりすぎたり、夜になっても気温が下がらないということがありません。
9月/里地服装
本土の夏の服装と同じです。帽子などの日差し対策が必要。
9月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
9月の登山の服装は上旬は夏仕様ですが、下旬になると気温が下がってきますので秋仕様へ。
迷ったら、夏の服装に羽織るものをプラスして持っておけば安心です。山の天気は変わりやすく、また同じ日でも太陽が出ているか出ていないかだけでも体感温度は違います。
体温調節のしやすい脱ぎ着のできる服装がおすすめです。
9月中旬まで
上:下着+半袖のTシャツ(ベースレイヤー)×1~2枚+長袖の羽織(ミドルレイヤー)+レインウエア(アウター)
下:速乾性のロングパンツor速乾性のハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
9月後半から
上:下着+ベースレイヤー+ミドルウエアー+アウター
※気温と好みによって、ベースレイヤーを2枚にする場合も。
→1枚目のベースレイヤーはフィットする肌着タイプ+2枚目のベースレイヤーは行動着としてのロングor半袖のTシャツなど
下:ロングパンツorハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
屋久島の天気/10月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
10月 | 26.0 | 20.0 | 12.9 | 20.6 | 14.6 | 7.7 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
屋久島の10月は最低気温が20℃を少し下回る程度。
太陽が出ればすぐに25℃を超えますので、里地では日中はまだ暑いと感じる日もあります。10月前半はまだ暖かい日々が続きます。
後半になると少しずつ秋の気配を感じるようになりますが、基本的に過ごしやすいいい季節です。
台風の可能性は低くなりますが、過去に何度か来てますので、台風の可能性はゼロではありません。
10月/里地服装
半袖に羽織を持つか、長袖Tシャツ。
10月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
上:下着+ベースレイヤー+ミドルウエアー+アウター
※気温と好みによって、ベースレイヤーを2枚にする場合も。
→1枚目のベースレイヤーはフィットする肌着タイプ+2枚目のベースレイヤーは行動着としてのロングor半袖のTシャツなど
下:ロングパンツorハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
屋久島の天気/11月と気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
11月 | 21.6 | 15.6 | 8.9 | 15.6 | 9.6 | 4.6 |
※ 縄文杉・白谷雲水峡など・・・標高500〜1,500m
※ 宮之浦岳・黒味岳など・・・標高 1,500〜2,000m
11月の屋久島は東京よりは温かいです。とはいえ屋久島も秋が進み、冬の気配を感じるようになります。
気温は日によって大きく違い、前日よりも10℃も寒なることも。
日差しも和らぎ基本的には、過ごしやすい季節です。
秋雨前線が停滞すると秋の長雨に見舞われることもあります。ただ、前線次第では雨が少ない年もあります。
11月/里地服装
暑くても寒くても対応できる、重ね着コーディネイトの服装がおすすめです。
11月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
11月のトレッキンの服装は、上旬は秋の仕様ですが、下旬になると冬の服装になります。
迷うときは、秋の服装に厚手のアウターを持つとよいです。
11月上旬
上:下着+ベースレイヤー+ミドルウエアー+アウター
※気温と好みによって、ベースレイヤーを2枚にする場合も。
→1枚目のベースレイヤーはフィットする肌着タイプ+2枚目のベースレイヤーは行動着としてのロングor半袖のTシャツなど
下:ロングパンツorハーフパンツ+タイツ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
11月下旬
上:下着+ベースレイヤー(化繊やウールの中厚手の長袖アンダーウェアー)+ミドルレイヤー×2(フリースなどの長袖の羽織)+アウター(レインウエアー)
停滞時に着用するためのアウター(厚手のフリース、中綿入りジャケット、ダウンジャケットなど)
下:速乾性のロングパンツ(厚手)+寒いときはinにレギンスを履きます。
プラスアイテム:ウールのニット帽、手袋、マフラーやネックウォーマー、カイロ
※標高1,500m以上(宮之浦岳、黒味岳)は1000m付近より厚手の羽織に。
屋久島の天気/12月の気温と服装
最高気温 | 最低気温 | |||||
屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | 屋久島 里地 | 標高 1000m | 標高 2000m | |
12月 | 17.7 | 11.7 | 4.6 | 12.2 | 6.2 | -2.6 |
12月の屋久島は一気に冬の冷え込みを感じるようになります。
冬型の気圧配置になると、風が強く吹く日もあります。
島の北部と南部とで天気が大きく違い、北部は曇りや雨の日が多くなります。一方南部は晴れの日が多くなります。
12月/里地服装
東京の11月と同じくらいの寒さですので、アウターが必要です。
12月/縄文杉・白谷雲水峡などの天気と服装
積雪の可能性があり、しっかりとした防寒が必要です。
上:下着+ベースレイヤー(化繊やウールの中厚手の長袖アンダーウェアー)+ミドルレイヤー×2(フリースなどの長袖の羽織)+アウター(レインウエアー)
停滞時に着用するためのアウター(厚手のフリース、中綿入りジャケット、ダウンジャケットなど)
下:速乾性のロングパンツ(厚手)+寒いときはinにレギンスを履きます。
プラスアイテム:ウールのニット帽、手袋、マフラーやネックウォーマー、カイロ
子供のトレッキングの服装
子供さんと一緒にトレッキングをお考えなら、【屋久島の春・夏・秋】子供のトレッキングの服装を詳しくご紹介!で詳しくご紹介します。
実際に屋久島で子供とトレッキングを経験しているママ(←私)の感想を交えてご紹介します。
屋久島の日帰りトレッキング の持ち物やレンタルをまとめてご紹介!
できれば縄文杉・白谷雲水峡・ヤクスギランドのコースについてや体験談、持ち物や防水方法など、まとめて知りたいですよね。
もし、縄文杉・白谷雲水峡・ヤクスギランドのコースなどの屋久島の日帰りトレッキングを、ガイドなし行くことをお考えなら、ガイドなしなら必要な「屋久島トレッキング」情報をまとめてみました!でご紹介します。
屋久島の観光やトレッキングのベストシーズンは?
服装は分かったけど、そもそも屋久島へ旅行するならいつがいいの?という場合は、こちらで解決できるかと思います。
レインウエアや登山靴のレンタル付き屋久島ツアーのご紹介!
屋久島のトレッキングの服装については分かった。
でもレインウエアとか、登山靴とか買う予算がない・・・
そもそも購入しても、その後使うかどうかも分からない・・・
という場合は、「レンタルあり」の「ガイド付き屋久島トレッキングツアー」に参加すると一括で手配が終わりますよ。
具体的にどのツアーか知りたい方は、ガイド付き「屋久島トレッキングツアー」おすすめ5社を比較(一人旅OKあり)でご紹介します。
さいごに:屋久島トレッキング服装はヒートテックはNGです
いかがでしたでしょうか。屋久島の縄文杉、白谷雲水峡、ヤクスギランドへ行く場合の気温と服装についてご紹介しました。
縄文杉トレッキングは1日10時間歩くロングトレッキングです。
利用するアイテムが、快適度や体力の消耗度に直接関わる為、完歩できるかの重要なカギになります。
ぜひ参考にしていただき、安全で楽しいトレッキングなさってくださいね。
皆様が無事トレッキングをされることを、心よりお祈りいたします。