縄文杉トレッキングコース 12月
こちらでは、縄文杉・白谷雲水峡・ヤクスギランドなど、屋久島の標高1,000m辺りへトレッキングする場合の冬(11月下旬〜3月)の服装(男性)をご紹介します。
男性のアイテムに絞ってますので、女性バージョンは別ページでご紹介します。
冬の屋久島の山は、寒波が来れば積雪します。雪の降る日を思い描いて準備しましょう。
ということで、具体的なおすすめアイテムもご紹介します。ぜひ服装選びの参考にしてみてください。
私が書きました
ツキシマ アサコ
10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
11歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
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屋久島トレッキング服装【男性】冬11下旬〜3月
屋久島の標高1,000m辺りの気温
縄文杉トレッキングコース(11月)
まずは、ざっくりですが、屋久島の冬の気温を知っておきましょう。
屋久島の冬の山は、寒波が来れば積雪します。とはいえ、標高1,000m付近であれば、暖かい雨が降ると、簡単に溶けてしまいます。その辺は、『南の島らしい』ですね。
ちなみに、宮之浦岳(1,936m)などの標高の高い山は、冬の間はずっと積雪しています。
【縄文杉コース】標高600m〜1,300m 【白谷雲水峡】標高600m〜1,000m 【ヤクスギランド】標高1,000m〜1300m
屋久島の標高1,000m付近の冬の気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 |
11月 | 15.6 | 9.6 |
12月 | 11.7 | 6.2 |
1月 | 9.6 | 3.0 |
2月 | 11.1 | 5.5 |
3月 | 11.5 | 5.6 |
冬の屋久島トレッキング服装のポイント
1月の縄文杉トレッキングコース(積雪時)
屋久島の冬のトレッキングのポイントとしては、やはり、基本のレイヤード(重ね着)スタイルで、体温調節ができるようにします。
休憩中や、歩き始めは寒いのですが、歩き出すと暑くて汗をかきます。ですので、暖かい服装が基本ですが、着すぎに注意しましょう。
歩くときはゴアテックス製のレインウエアをアウターに
ちなみに、歩いているときは。アウターはゴアテックス製のレインウエア でOK。ただし、停滞時は寒いので、暖かいアウターは持っていきましょう。
汗が冷えれば、体温を奪います。また、雨が多い屋久島。濡れた場合を必ず想定して素材を選びましょう。
雨でずぶ濡れになることを常に想定して
ということで、綿素材は避けます。アウトドア用につくられた、速乾性素材のアイテムが基本です。
特に、下着や直に肌に触れる肌着は、ウールやハイブリッド素材など速乾性&保温性が高い素材を上手に利用するのがおすすめ。
雨にぬれて、風邪をひくぐらいならよいのですが、低体温症にもなりかねません。冬の屋久島の素材選びは、他の季節以上に慎重にしたいですね。
ユニクロや無印は運動目的につくられたアイテムならOK
ユニクロや無印は運動目的につくられたアイテムならOKです。
ちなみに、ユニクロのヒートテックは、屋久島のトレッキングにはNGです。(←筆者の経験より)
MEMO
低体温症・・・体温が35度を下回ることで、震えや眠気がし、ヨロヨロし転倒しやすくなる。体温が下がり続ければ、昏睡状態となり死に至る。
冬11下旬〜3月【男性】屋久島トレッキング服装の基本コーデ
冬の屋久島をトレッキングする際の、基本のコーディネートは以下の通り。
個人差もありますので、基本のコーディネートを基準に、ご自身で調節してください。
【屋久島の冬のコーディネート 基本】
上:ベースレイヤー(化繊やウールの中厚手の長袖アンダーウェアー)+
ミドルレイヤー(フリースなどの長袖の羽織)+
アウター(レインウエアー)停滞時に着用するためのアウター(厚手のフリース、中綿入りジャケットなど)
下:速乾性のロングパンツ(厚手)+寒いときはinにタイツを履きます。
プラスアイテム:ウールのニット帽、手袋、マフラーやネックウォーマー、カイロ
それでは、アイテムごとにおすすめアイテムをご紹介していきます。
冬の屋久島トレッキング服装のアイテム紹介
ベースレイヤー
直接肌に着るもの。吸湿・速乾性があり体温維持の役割があります。
素材には、❶化学繊維(ポリエステルなど)、❷天然繊維(メリノウール、シルクなど)、❸ハイブリット(化学繊維×天然繊維)の3タイプがあります。
屋久島なら濡れて冷えることが多いので、❷or❸がおすすめです。
以下でご紹介する、ラパサのメリのウール上下セットは、本当に心地よい暖かさ。チクチクせず吸放湿性があります。汗をかいても冷たくならず、防臭効果も高いです。
【ベースレイヤー(アンダーウエア)おすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
ポチップ
ポチップ
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーは、ベースレイヤーとアウターの間に着るもの。外気と体の間で空気の層をつくり、保温性を高めます。また、ベースレイヤーで排出された湿気を逃す透湿性の役割もあります。
ダウン素材は湿気に弱いので屋久島向けではありません。素材ならフリースが使いやすいです。
普段でも使うつもりなら、お洒落なヨーロッパブランドがおすすめ。ノースフェイスは『アメリカ』ですが、マムートは『スイス』。ホグロフスは『スウェーデン』のブランドです。
【ミドルレイヤーおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
ポチップ
アウター(レインウエアー)
レインウエアーがアウター?と思われるかもしれませんが、歩くと暑くなるので、行動時はこのレイヤードで。(レインウエアは、ゴアテックス製を前提にしてます。)
ただし、休憩中などの停滞時などは寒いので、厚手のフリースや中綿入りのジャケットなどを準備します。(以下で紹介してます。)
ゴアテックスとは?(ココをクリック)
ゴアテックスとは、アメリカで開発された特殊技術を使用してつくらる素材(生地)のこと。ゴアテックスの一番の特徴は『防水透湿』の機能です。
『防水透湿』とは、外からの雨は防ぐが、内側から出る汗や水蒸気は外に逃がすことができる機能でゴアテックス素材にしかない機能です。今や医療分野にも広く利用される特殊素材です。
厳しい品質基準をクリアしたゴアテックス製品には、必ず黒いタグが付けられ(別ブランドのものでも、ゴアテックス製品には同じタグが付きます。)その他の素材でつくられた商品とは区別されます。
『防水透湿』以外の機能としては、『防風性』や『保温性』があるので、アウターとしての機能も期待されます。
最近は素材が進化し、軽量化や耐水性、丈夫さなどが追求され、より快適に利用しやすくなっています。
【ゴアテックスのレインウエアーおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
ポチップ
ポチップ
アウター(レインウエアー以外)
【屋久島に最適アウター♪】
ちなみに、ダウンは湿度や雨に弱いので、ダメではありませんが、雨の多い屋久島に最適なものならば、『ポリエステルの中綿入り』のジャケットがおすすめ。
おすすめのARC’TERYX(アークテリクス)
は、ちょっと高価かもしれませんが、タウンユースできるのでコスパ高めです。
ポチップ
ポチップ
ロングパンツ
速乾性、ストレッチ性、撥水性、があるものがおすすめです。
冬用の厚手のタイプもよいのですが、オールシーズン利用できるパンツに、タイツをプラスして利用する方が用途が広いかも。
【ロングパンツおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
【タイツおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
ポチップ
くつした
とにかくこちらもウール素材がおすすめ。もちろん暖かいですが、ムレ、防臭、雨で濡れた時などにも。
オールシーズン使えます。実は夏も足がベタつかず快適です。
【くつしたおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
トレッキングシューズ
縄文杉や白谷雲水峡などの日帰りトレッキングならば、ソールはやわらかめでOK。
雨が降れば、トロッコ道は川のようになります。やはり防水性がおすすめ。
【トレッキングシューズおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
プラスアイテムたち
ニット帽や、ネックウォーマー1つで、かなり暖かくなります。
縄文杉トレッキングコースの終盤は、木の階段が続くので、どこかにつかまるシーンが増えます。やはり素手は冷たいので、手袋はあった方がよいです。
軍手も可。
【グローブおすすめアイテム♪】
ポチップ
ポチップ
【ネックウォーマーおすすめアイテム♪】
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
ポチップ
ポチップ
屋久島トレッキングその他の季節は?
もし、屋久島のその他の季節の服装や、女性アイテムをお探しなら、以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
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冬11下旬〜3月【男性】屋久島トレッキング服装 まとめ
いかがでしたでしょうか。屋久島の冬トレッキングの服装についてご紹介しました。
屋久島は、やはり雨が多いので、年間通して湿度が高め。そして、その地形から、風が強いことも多いです。
ゴアテックス製のレインウエアを上手に利用して、トレッキングしましょう。
是非参考にしていただき、万全な装備で快適な屋久島トレッキングをなさってください。
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