「ガイドなし」でヤクスギランドへ行くならの必要情報(コース時間・服装・アクセス・料金・営業時間)
ヤクスギランドへ行くための基本情報である、コース時間のご案内、服装、持ち物、注意点などをまとめました。
実際に歩いてみた(80分コース)レビューも併せてご紹介します。
ヤクスギランド は、人気の『白谷雲水峡』に勝らずとも劣らない、『屋久島らしい森』を楽しめるおすすめスポット。
ぜひこちらを参考に、足を運んでみてくださいね。それでは順にご紹介します。
10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
14歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
→屋久島ファンをもっと詳しく
ヤクスギランド の営業時間と入場料
ヤクスギランド の営業時間(管理棟に職員が在中している時間)は8時30分〜16時30分です。
ですが、それ以外の時間に出入りしても特に問題はありません。
入場料はなく、任意で協力金が500円/1人です。(高校生以上)
中学生以下は必要ありません。
ヤクスギランド コース地図
入り口と出口はどのコースも同じです。
30分、50分コース以外、80分、150分、210分の3つのコースは、『荒川』を渡ったところから『仏陀杉』に戻るまで登山道となります。
ヤクスギランド コース紹介
それぞれのコースの特徴と、難易度や装備についてご紹介します。
ヤクスギランドのコースは5つあります。それぞれのコースに名前が付いてます。
ふれあいの径コース(30分)& いにしえの森コース(50分)
『ふれあいの径コース(30分)』と『いにしえの森コース(50分)』は、ほとんどが木道や石張りの遊歩道。
特別な装備を必要としないコースです。
お散歩する感覚で、300年ほど前に伐採された屋久杉の森を楽しむことができ、またその歴史を知ることができます。
つつじ河原コース(80分)
『つつじ河原コース(80分)』からは、登山道を歩きますので、しっかりとした装備が必要となります。
『屋久島らしい森』を楽しめるコースです。
途中の川へ降りる『つつじ河原』は、川のせせらぎも感じることができ、大変気持ちのよいポイントです。
お子さんなら5歳頃からチャレンジできるコースでもあります。(くれぐれも装備は万全に。)
ヤクスギランド の80分コースを歩いた体験談です
やくすぎの森コース(150分)・天文の森コース(210分)
『やくすぎの森コース(150分)』は 深い森へ入るコース。
『やくすぎの森コース(150分)』は深い森へ入るコース。
巨木の屋久杉をはじめ、希少である天然の森を堪能できるコースです。
かなり勾配のきついワイルドな道も多いので、足元は登山靴にし、しっかりとした装備でのぞみましょう。
150分コースの最後あたりにトイレブースが1箇所あります。
その先に東屋があり休憩ポイントになっています。
途中、コースを遮断する倒木などもあり、道を外れやすいので注意が必要です。ピンクのリボンテープがコースの目印です。(遭難者ありのコース気をつけて!)
『天文の森コース』(210分)は さらに奥の森へ入るコース
『天文の森コース』(210分)は、『やくすぎの森コース』(150分)に、『蛇紋杉』から太忠岳方向に『釈迦杉』まで、0.7㎞(片道30分)の往復を加えたコースです。
途中、コースを遮断する倒木などもあり、道を外れやすいので注意が必要です。ピンクのリボンテープがコースの目印です。(遭難者ありのコース気をつけて!)
このコースを途中で引き返さず、そのまま進めば、太忠岳へ行くことができます。
ヤクスギランド をトレッキングするための服装と持ち物について
ヤクスギランド の気温と季節ごとの服装
ヤクスギランド は 標高 1,000m〜1,300m。
『縄文杉』や『白谷雲水峡』とほぼ同じですので、共通の気温と服装をお考えいただければ良いかと思います。
気温は、屋久島の里地より−6℃下がります。
レインウエア をアウターにできるのは夏のみです。
それ以外はフリースなどの保温着を準備します。
30分と50分コース以外の方は、綿素材ではなく、化繊の運動を目的につくられたアイテムを選びましょう。
服装について詳しくはこちらをご覧ください
ヤクスギランドトレッキングの持ち物
こちらも縄文杉や白谷雲水峡へのトレッキングの持ち物と共通です。
雨具(ゴアテックス製のレインウエア )は必ず準備しましょう。
購入が難しいなら、屋久島のレンタルでもOK。→屋久島のおすすめレンタルショップ
また、80、150、210分のコースへ行く場合は、しっかりとした登山の準備をしましょう。(ヘッドライト・行動食など。)
持ち物についてはこちらをご覧ください
ヤクスギランド へ行く時の注意事項
ヤクスギランドは、とても良い屋久島の森。
この『屋久島のおすすめの森』を安全に楽しむために、しっかりとした準備と正しい情報で、対策をしていきましょう。
ヤクスギランドの注意事項
❶道迷いに気をつけましょう。ヤクスギランドは人が少ないですし、道が分かりずらいポイントも多く、コースを外れやすいです。(80分、150分、210分コース 過去に遭難者あり。)
途中、コース案内の看板や標識があります。また、管理棟でコースマップをもらえます(協力金支払い時)ので、自分の位置を確かめながら進みましょう。
❷森の中は早く暗くなります。遅くとも16時ごろには、管理棟付近に戻りましょう。(念のためヘッドライトや懐中電灯を持って行くことをおすすめします。)
❸雨が降ると、木道(30・50分コースも)は大変滑りやすくなります。滑って滑落しないよう気をつけましょう。(これも、実際に目の前で木道から落ちた人を見たことがあります。)
増水時は川へは近づかないように。
ヤクスギランドへのアクセス方法
ヤクスギランドは、屋久島の『安房エリア』にあります。
アクセス方法としては、バス、レンタカー、タクシーどの方法でもアクセスすることが可能です。
レンタカーでの簡単な道順は、縄文杉へ行くために利用する『屋久杉自然館』(荒川登山バス停)を通り過ぎて、山道をドライブすると荒川三叉路にぶつかります。
その2つに別れた道を左へ進めば『ヤクスギランド』です。
ヤクスギランドへの道案内
ヤクスギランドに行くのに ガイドツアーへ申し込むべきか?
ヤクスギランドへ行くことをご検討中の方は、ガイドツアーに申し込む必要ってあるのかな?
と、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
30分・50分は必要ないかと思います。
80分コースもギリギリ大丈夫かと。(私は80分コースですでに迷いそうになってますが・・^^; ヤクスギランドトレッキング体験談で詳しくご紹介してます。)
150分・210分コースはガイドツアーへ参加が賢明
ですが150分・210分コースをご予定なら、ガイドツアーへ参加が賢明かと思います。
荒天や台風の後は、倒木があって道が遮られたままのことや、ピンクのリボンがなくなっている箇所もあります。
脅すつもりはありませんが、屋久島は山が深く、一度迷うと出られないことが珍しくないです。
ガイドツアーへ参加されることをおすすめします。
↓屋久島の現地ガイドツアーのご紹介です。
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屋久島のトレッキングの情報
屋久島は雨の多い山岳島。本土のトレッキングと共通点もありますが、違う点もあります。
例えば、山の沢水がほぼ飲めるので、大量の水を準備する必要がありません。
また、毎日雨が降るので、雨具をハンパなものにすると致命的です。
ということで、トレッキングする前に必要な準備や、注意点、もしもの時の対応方法など、屋久島のガイド歴15年以上の登山ガイドさん監修でご紹介します。
縄文杉
縄文杉は1日10時間歩くロングトレッキングコース。簡単には辿り着けないのが縄文杉です。この縄文杉トレッキングへ無事行って帰って来るために、必要なことを全部まとめました。
白谷雲水峡
白谷雲水峡は、あのジブリ映画『もののけ姫』の舞台モデルになったと言われているため、世界中からジブリファンがやってきます。『太鼓岩コース』と『奉行杉コース』へは、トレッキングの装備と準備が必要です。
屋久島旅行のおすすめの仕方
屋久島旅行の手配がお決まりでない方へ。なんとなく日程が固まってきましたか?
お決まりでないなら『屋久島観光モデルプラン』を参考になさってみてください。
屋久島へは飛行機でいらっしゃいます?それとも船?
『お値打ちで便利な屋久島旅行』がご希望でしたら、こちらでご紹介します。
『ヤクスギランドトレッキング付き』ツアーを取り扱う旅行会社は少ないので、個人でガイドさんを直接探して申し込みすることも考えてみてください。
ガイドなしのおすすめの屋久島ツアー
トレッキング付きの格安屋久島ツアーをお探しなら
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というご要望にお答えするために、屋久島の格安ツアーをしっかり比較してみました。
『トレッキング付きツアー』も『ガイドなしツアー』も、比較して格安旅行会社をご紹介します。
屋久島の格安ツアーを徹底比較!
さいごに:ヤクスギランドは、白谷雲水峡に負けないくらい良い森です。
いかがでしたでしょうか。ヤクスギランドのコースや服装、持ち物、注意点など、基本情報についてご紹介しました。
ヤクスギランドは、屋久杉を堪能できる素晴らしい森です。
しかも子供から上級者まで、コースを選べば歩くことができますので、ぜひ行ってみてくださいね。
ヤクスギランドは、人気の白谷雲水峡に負けずとも劣らない、屋久杉を堪能できる森。
安房エリアに宿泊なら、白谷雲水峡へは行かず、「縄文杉」と「ヤクスギランド」もアリだと思いますよ。
ぜひ安全で楽しい屋久島旅行をなさってください。
こちらの記事が皆様のお役に立てば幸いです。