屋久島へフェリーでの行き方の料金比較
こちらでは『東京・名古屋』と『屋久島』を15年以上往復し続けている筆者が、経験談を交えながらフェリーを利用しての屋久島への行き方をご紹介します。
<格安狙いの方へ>
屋久島へのフェリー利用について結論を先に述べます。
屋久島へのフェリーは鹿児島本港から出港しています。(高速船乗り場の近く)
毎朝8時30分出発の1便のみです。所要時間は4時間。
遠方から当日中に朝8時30分に鹿児島入りすることができません。
よって必ず鹿児島市内に前泊が必要となります。
宿泊費が別途かかりますので、旅行費用トータルでみると残念ながら格安にはなりません。
東京⇔屋久島をフェリーで5回ほど往復した経験がありますが、毎度ほぼ飛行機利用とトントンです。
ということで、のっけから微妙な感じのご紹介ですが、^^;
以下では、フェリーを利用しての各地からの屋久島への行き方をご紹介します。
10年以上、屋久島で観光業に携わっています。
元々旅行者だった筆者ですが、2006年から屋久島へ移住。
14歳の娘と夫の3人暮らし。 東京、名古屋に在住経験あり。
→屋久島ファンをもっと詳しく
屋久島へのフェリーでの行き方
屋久島へ直接アクセスしているフェリーは『鹿児島からのみ』となります。
冒頭でもご紹介しましたが、屋久島へフェリーを利用して行く場合、必ず宿泊が伴います。
ですので、宿泊費をプラスすると屋久島旅行トータルでは格安とはなりません。
繰り返しますが、鹿児島にお住まいではないなら、自宅を出発した翌日に屋久島へ到着します。
まずは、鹿児島から屋久島へのフェリーの『所要時間』や『料金』、『のりば』などを確認しておきましょう。
【鹿児島から屋久島へのフェリー】の所要時間・運賃・のりば・予約なしの場合
屋久島へのフェリーは2つの会社が運行しています。
一般的に利用するのは、『フェリー屋久島2』です。
ちなみに、どちらのフェリーも予約がなくてもほとんど直接窓口で乗船可能です。
ただし、どこかの団体が利用していたりすると、定員オーバーでNGになることもあります。
フェリー屋久島2(折田汽船)
のりば:鹿児島本港(前泊必要)
毎朝8時30分に鹿児島港を出航して12時30分に屋久島到着
所要時間 :4時間
運賃:往復10,700円
フェリーはいびすかす(いわさきコーポレーション)
のりば:鹿児島谷山港(船中泊)
18時に出航し、途中種子島で船中泊し、翌朝7時に屋久島宮之浦港へ到着。
所要時間:鹿児島〜屋久島まで13時間(種子島では下船できません。)
運賃:往復7,800円
鹿児島から屋久島へのフェリーでの「所要時間」や「料金」や「1泊が必要であること」などが分かってきました。
そこで次に気になってくるのが、鹿児島から屋久島への行き方ってフェリー以外はどうなのかな?
ということではないでしょうか。
ということで、かんたんに一覧にしてみました。
鹿児島から屋久島への フェリー・飛行機・高速船の料金と所要時間比較
特筆すべきは、飛行機を75日前から予約すれば、『フェリー屋久島2』より『高速船』より安いことです。
鹿児島⇔屋久島 行き方比較 | 往復料金 | 所要時間 |
飛行機 (JAC 日本エアコミューター) | 往復:9,800〜31,800円 | 片道35分〜40分 |
高速船 (トッピー&ロケット) | 往復:21,100円 | 片道約1時間50分〜2時間45分 |
フェリー屋久島2 (折田汽船) | 往復:10,700円 | 片道時間 4時間 |
フェリーはいびすかす (いわさきコーポレーション) | 往復:7,800円 | 片道13時間(下り便)注:船中泊 |
いかがでしょうか。飛行機がこんなに安くなっているので、特別フェリーにこだわる必要もないのですが・・・でもこれは早く予約した時なので、もし直前予約だと飛行機の値段が往復30,000円位になります。
『なるほど〜鹿児島からのフェリーのことは分かったけど、鹿児島までのフェリーはないの?』
『例えば東京港や名古屋港から行く場合はどうするの?』
という方もいらっしゃいますよね。
ということで、次にご紹介します。
【東京・名古屋など遠方から】 屋久島へのフェリーでの行き方
東京や名古屋など、遠方からフェリーを利用して屋久島入りする場合は、大阪港から『フェリーさんふらわあ』に乗船します。(17時ごろ乗船して船中で1泊 マイカープランでグループ個室宿泊で6万円ほど)
ただし、これまた船で1泊することになります。
ちなみに、名古屋港や東京港から屋久島へのフェリーはありません。
以下にステップ形式でご紹介します。
ちなみに、大阪港までは自家用車や新幹線など、どのようなアクセス方法でも構いません。
とにかく大阪港まで行きましょう。(ざっくりすぎる笑)
17時ごろ乗船して船中で片道1泊(マイカープラン&個室で6万円ほど。車なしなら3万円ほど。)
鹿児島の志布志(しぶし)港からは、陸路となります。自家用車なら鹿児島港とビジネスホテルが集まる鹿児島市内へ向かいましょう。
『さんふらわ〜ライナー』は、乗船した方のみ無料になるシャトルバスです。
コレに乗れば、市内へも鹿児島本港へも行けます。ちなみに『フェリー屋久島2』の時間には間に合わないので、鹿児島市内で下車します。
鹿児島本港(南埠頭)と鹿児島の中心部である鹿児島中央駅や天文館は徒歩で15分〜25分です。
市内には、ビジネスホテルが何件かあります。
翌朝は鹿児島本港(南埠頭)まで、徒歩(20分〜30分)か、バス、タクシー、路面電車などを利用して行くことができます。
手続きがありますので、8時30分の1時間くらい前には港へ行きましょう。
所要時間は4時間です。船酔い注意です。^^;
宮之浦は屋久島の一番大きな町です。飲食店やお土産屋さん、レンタカー屋さん、宿泊施設も多く集まります。
フェリーさんふらわあとフェリー屋久島2を利用する行き方は
自宅を出てから3日後に屋久島入りすることになる行き方です。
なるほど、フェリーで遠方から向かう場合は、大阪港から行くんだ。
でももし、鹿児島まで飛行機で行くならどんな感じなのかな?
鹿児島から屋久島へいくなら、フェリーはやっぱり安いよね。
なら、鹿児島で1泊するとして、東京からLCC利用でトータルで考えたら安いんでないの?
ですよね。
ということで、次に飛行機(LCC)利用で、フェリー屋久島2に乗船するパターンでご紹介します。
東京から飛行機利用して鹿児島からフェリーで屋久島へ行く場合
LCC+フェリー利用は、確かに時間も労力もかかります。
そこで期待できるのは、やっぱりお値段。
ということで、LCC+フェリー とJAL+JAC の屋久島旅行トータル内訳を出してみました。
フェリー vs 飛行機 東京〜屋久島 往復 交通+宿(大人1人) 旅費比較
羽田から屋久島へ、1名で屋久島安房エリアの『ecohotel SORA <屋久島>』に2泊した場合で見積もりを作成してみましたので、参考にしてみてください。
❶LCC+フェリー利用 個別手配 | 羽田(スカイマーク) 鹿児島空港→バス→ 鹿児島港→徒歩→ホテル→徒歩→ 鹿児島港(フェリー屋久島2)→ 屋久島 +屋久島2泊(素泊) | ・スカイマーク 片道8,890円×2 ・空港→港 片道バス1,250円×2 ・鹿児島市内宿泊 5,000円×2 ・フェリー屋久島2 往復9,500円 ・屋久島安房エコホテルソラ 2泊で10,186円 (シーズンにより変動あり) | 旅行費トータル 51,166円 |
❷JAL+JAC利用 JAL楽パック | 羽田(JAL)→鹿児島空港(JAC)→屋久島 +屋久島2泊(素泊) | 楽天トラベルの JAL楽パック利用 2泊3日ツアー (屋久島 安房 エコホテルソラ2泊宿泊) | 旅行費トータル 56,100円 (シーズンにより変動あり) |
結論:フェリー利用は 2日間かかる上に格安ではないです
冒頭でお伝えした通り、フェリー利用の場合は自宅を出発して屋久島へ到着できるのに2日かかります。
そしてバス代の移動費や鹿児島市内での宿泊代、それにともなう食事代などのトータル金額と、格安の屋久島ツアーとの差額は4,934円です。
たしかに、LCC+フェリーの方が安くはなりますが、あれだけ時間と労力をかけても、5,000円ほどしか安くならないのです。
それどころか、LCCはキャンセル対応がよくないので、鹿児島からのフェリーが欠航したときは、まるまる料金が戻ってこないことも。
だから、欠航の多い屋久島の交通利用は、欠航時の対応を即時にできる飛行機利用ツアー がおすすめという結論なのです。
鹿児島から屋久島への3つの行き方はこちら
結論:屋久島旅行は行き方だけ格安にすることが難しい
屋久島へフェリーを利用した場合の行き方をご紹介していますが、屋久島は交通アクセスが恐ろしく悪い島でして^^;
じ○○んの屋久島担当者も音を上げるほど、格安な行き方の裏ワザがないのです。
ということで、屋久島の格安ツアーについて次はご紹介していきます。
が、『お値段はいいから、屋久島旅行するならどこのツアーがおすすめなの?』
という方にも格安ツアーの次にご紹介していきます。
屋久島への格安ツアー紹介
こちらでは、高速船利用と飛行機利用、またトレッキング付きツアーと現地フリーツアーなど、格安ツアーをお探しの方へ向けて トレッキング付き&なし【屋久島の格安ツアー】をガチで比較してみた でしっかり内訳を計算してご紹介します。(←さすが名古屋人だなと自分で思った記事です。笑)
屋久島への安心ツアー紹介
安心ツアーだからといって、決して高いわけではありません。
なぜなら、格安ツアーでお紹介した『楽天トラベル』と『じゃらんパック』は、安心ツアーだからです。
くわしくは、ガイドなしの屋久島ツアーなら 『JAL/楽天/じゃらん』が安心でおすすめ!をご覧ください。