屋久杉と縄文杉の違いとは？樹齢を一覧でご紹介！

こちらでは、屋久杉と縄文杉の違いについてと、屋久杉の樹齢一覧、縄文杉より大きい杉の情報についてなどをご紹介していきます。

屋久杉とは樹齢1,000年以上の杉のことです。

縄文杉とは、その屋久杉の中にある１つを指した固有名詞。

つまり、縄文杉も屋久杉ということですね。

こちらでは、世界自然遺産の島、屋久島のほぼ中央にある『縄文杉』についてやその他の屋久杉について詳しくご紹介します。

屋久杉と縄文杉の違い

屋久杉とは、樹齢が1,000年以上の杉のことを指し、屋久島にはこのような長寿の屋久杉が多数存在します。

その中で「縄文杉」は樹齢が2,000年から7,200年とされており、これもまた「屋久杉」です。

また、屋久島では樹齢が「数百年」の杉を、「小杉」と呼び、「屋久杉」とは分けて把握されています。

屋久杉の伝説とは？

屋久杉にまつわる伝説はたくさんあります。

屋久杉にまつわる伝説のみならず、屋久島には不思議な話がたくさんあります。

屋久島へいらっしゃって、その不思議な話を知りたいのであれば、屋久島文化村センターがおすすめです。

また、書籍でも出ています。屋久島の民話をもとに、屋久島を旅するというのも面白いです。

（不思議なお話が多い。オチがないところが逆にリアルで怖いです。）

屋久杉の文化的、歴史的意味

雨が多い屋久島で育つ屋久杉は、脂分が多く、腐りにくく、目の詰まった美しい杉に育ちます。

その希少性から、屋久島の人々は、屋久杉を平木にし、年貢として収めていました。

ですので、屋久島の人々にとって、屋久杉とは生活とは切ってもきれない深い結びつきがあり、また誇りでもあるのです。

屋久杉の樹齢一覧

以下では、樹齢1,000年以上である有名な「屋久杉」を樹齢順に一覧にしてみました。

トレッキング途中で、また、ドライブ途中に、見られますのでぜひ観光にお役立てください。

屋久杉の名称	推定樹齢	見られる場所
1位 縄文杉	2,000年〜7,200年	縄文杉コース
2位 大和杉	3,000年〜4,000年	ヤクスギランド奥 花之江河歩道沿い
3位 大王杉	3,000年	縄文杉コース
3位 紀元杉	3,000年	淀川登山口手前 県道592号沿い
3位 弥生杉	3,000年	白谷雲水峡 弥生杉コース
3位 万代杉	3,000年	モッチョム岳コース
4位 ウィルソン株	2,000年	縄文杉コース
4位・6位夫婦杉	右（夫）2,000年 左（妻）1,500年	縄文杉コース
5位仏陀杉	1,800年	ヤクスギランド 30分コース以外のコース

屋久島の観光で人気の屋久杉について、ざっくり分かったところで、次は縄文杉について見てみましょう。

縄文杉について

縄文杉は、1,966年（昭和41年）に発見されました。

縄文杉がある場所は、荒川登山口からトロッコ道を歩き、その途中から入る「大株歩道」の最上部（標高1,280ｍ）に位置します。

縄文杉に近づけない理由とは？

縄文杉へは、1996年から観察台が設けられたため、現在は直接触れることはできません。

理由は、縄文杉とその周辺エリアの自然保護のためです。

観光客による接触が原因で、縄文杉とその周辺の地盤や植物が傷つく可能性があるため、近づけないようにしています。

縄文杉の樹齢が曖昧な理由

縄文杉の樹齢については複数の説がありますが、一部の資料では2000年から7200年と言われています。

推定年齢にひらきがある理由は、中心部が空洞になっているため、正確に樹齢を測ることができないので、あくまで推測ということなのです。

縄文杉より大きい杉はある？

縄文杉より大きな杉は、今の所は見つかっていません。

また、縄文杉の高さは25.3ｍ、幹周りは16.4ｍ、直径は約5メートルとされており、このような巨木は、日本でも非常に珍しく、国の天然記念物に指定されています。

縄文杉の名前の由来

「縄文杉」はもともと発見者の名前から「大岩杉」と呼ばれていました。

しかし、昭和42年に新聞の見出しで「推定年齢4,000年、発見された大屋久杉」と紹介され、さらにその新聞記事には、「この杉の種が芽吹いた時期は縄文時代であった」という記述がありました。

これがきっかけで、「大岩杉」から「縄文時代に芽を出した杉」、そして「縄文杉」へと名前が変わったと考えられています。

縄文杉トレッキングで観光できる屋久杉のご紹介

縄文杉トレッキングはもちろん、『縄文杉』に会いに行くためのトレッキングです。

ですが、途中のトレッキングコースには、樹齢1,000〜3,000といわれる『屋久杉』がいくつもあり、こちらも見所。

ということで、『縄文杉トレッキングコース』途中で見ることができる『屋久杉』をご紹介します。

登山口から歩いて、出て来る順にご紹介します。

もし、実際のトレッキングコースを詳しく知りたい方は、縄文杉トレッキング コース地図と紹介【時間配分・トイレ・水・距離】をご覧ください。

ウィルソン株（うぃるそんかぶ）樹齢：2,000年

こちらは、樹というか、株ですが^^;　

1914年に、アメリカの植物学者である『アーネスト・H・ウィルソン博士』によって、世界に紹介されたことから名付けられました。

中の広さは畳10畳ほど。角度によって天井部分がハートに見えます。

インスタ映えポイントでもありますね。

豊臣秀吉が、京都の方広寺の大仏殿建立のために伐採させたとか。

大王杉（だいおうすぎ）樹齢：3,000年

推定樹齢3,000年
樹高24.7ｍ
胸高周囲11.1ｍ

縄文杉が発見されるまでは、屋久島で最大の屋久杉と言われていました。

下部に大きな割れ目があり、中は空洞になっています。枝ぶりがカッコいいです。

こちらも、最近デッキが設けられました。

夫婦杉（めおとすぎ）樹齢：左（妻）1,500年 右（夫）2,000年

夫：推定樹齢2,000　年樹高22.9ｍ　胸高周囲10.9ｍ
妻：推定樹齢1,500　年樹高25.5ｍ　胸高周囲5.8ｍ

2本の屋久杉の枝が、高さ10ｍのどのところで、繋がっている珍しい樹。

落葉樹の着生が多く、秋には紅葉がきれいです。

夫婦で拝むと離婚するとか、しないとか。（笑）

縄文杉（じょうもんすぎ）樹齢：2,000年〜7,200年

推定樹齢:2,000年~7,200年
樹高:25.3ｍ
胸高周囲:16.4ｍ

1996年から保護のため観察台が設けられ、直接触れることができなくなってしまいましたが、観察台からでもしっかりと縄文杉の姿を観ることができます。

10時間トレッキングしなければ観ることができないのにかかわらず、毎年6万人の人が目指します。

それだけの人が遥々やって来るという事実だけで、すでにパワースポットと言えるのでは。

屋久杉と縄文杉のトレッキングツアーのご紹介

縄文杉や屋久杉について、疑問は解決しましたか？

屋久島は縄文杉や屋久杉のみならず、そのほかにも観光できるスポットがたくさんあります。

では、屋久島の縄文杉やその他の屋久杉を観光するためには、どのような旅行計画を立てれば良いのか？

うーん。屋久島がそもそもどこにあるのか？はたまた、なぜ世界遺産になったのか？屋久島の天気はどんなかな？ベストシーズンはいつかな？

それで、どうやって行くのかな？

現地のガイドツアーはどうやって申し込むのかな？

など、屋久島は本土とは離れており、沖縄や北海道などの定番観光地でもないので、なんともわからないことが多く、また、旅行の手配も大変なんですね。

ということで、屋久島の旅行の手配の仕方で、どの順序で屋久島の旅行計画を立てるべきかをご紹介します。

もし、一括手配で、安全で簡単に縄文杉トレッキングをしたいなら、屋久島トレッキングツアー ガイド付きおすすめ5社比較（縄文杉・白谷雲水峡）の記事の中からお選びいただければ、簡単に屋久島への観光旅行が実現します。

【まとめ】　

いかがでしたでしょうか。屋久島の縄文杉の樹齢、屋久杉との何がちがい、名前の由来をご紹介しました。

縄文杉も実は屋久杉の１つだったんですね。

また、縄文杉トレッキングコースで、見ることができる屋久杉についてもご紹介しました。

少しだけでも前知識があると、トレッキングも楽しく歩けますね。

ガイドさんと歩けば、もちろん屋久杉の紹介や、その他のエピソードなども話してくれるかもしれません。

ぜひ参考にしていただき、楽しい縄文杉トレッキングをなさってくださいね。